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第10話

 本社ビル1階部分はロビーの様だが、その空間には何も無かった。冷たい空気が立ち込めている。雄多郎は寒気を感じた。扉を押して中に入ると10メートル程先の中央部分にエレベーターが見える。受付の窓口も何も無く当然、受付嬢もいない。エレベーターまで歩く雄多郎の足音が妙に響いた。エレベーターの右横に各階の案内が表示してあった。1階はロビーフロア、2階が倉庫、3階が営業課と広報課とある。4階が企画課と製作課、そして5階が社長室となっていた。エレベーターの左側の通路の奥に階段が見えていた。雄多郎はエレベーターのボタンを押したが、反応が無い。何度も押してみたがやはり反応は無かった。どうやら中から管理をしている様である。ボタンの隣に壁掛け式の電話がある。雄多郎は思った。(これはかなり厳重だな、部外者はこれじゃ入れない)雄多郎は手を伸ばして受話器を取った。恐る恐る耳に当ててみる。何回かの呼び出し音の後に男の声がした。

「あのー、昨日お電話しました東都新聞の早見ですが」

「あーはい、エレベーターで3階の広報にお越しください」

そう言って電話は切れた。声の主はいかにも感じの良い紳士的なものだった。雄多郎はもう一度、ボタンを押してみた。今度は扉がスッと開いた。中に入り3階を押す。エレベーターは3階へ上がり、扉が開いた。中央の通路があり、すぐ先の右側に営業課のプレートがドアの上についていた。雄多郎は兎に角、全部を見てみたかった。この謎の会社が一体何をしているのか、呼ばれたのは広報課であるが、営業課はどうなっているのか。雄多郎はドアを開けてみる事にした。少し迷ったがドアを開けた。開けた途端、喧騒が雄多郎の耳の中に飛び込んできた。雄多郎は上半身を部屋に入れた。そこにあった光景は、約100坪近い敷地の中に沢山の机に沢山の男女が仕事をしている光景であった。男と女は合わせて30名程いるようで大きな声で電話をしている者、パソコンを打ち込んでいる者、部屋の隅でタバコを吸っている者、楽しそうに男の社員と女の社員が会話をしている。化粧を直している女性社員、上司の様な男に叱咤されている男性社員、皆が活気に溢れている。良く見かける何処にでもある会社の風景である。皆が楽しそうである。雄多郎は拍子抜けした。あまりにも想像したものと違うからである。雄多郎は、全身黒いマントを羽織った者が何か黒ミサの様な儀式でもしているのではないか・・又は、変なマットサイエンテストが、恐怖の人体実験を行っているのではないか・・など、本当にテレビの見過ぎと思われる様な想像を少ししていたのだ。雄多郎は少し安心した。しかし、中の社員たちは未だに雄多郎の存在に気付かない様子である。雄多郎はもう少し身を乗り出して声を掛けてみる事にした。

「すいません・・」

呼んでみたが、社員たちは雄多郎に気付かない。もう一度呼んでみたが、全く雄多郎の存在を無視する様に、先程と同じでそれぞれが楽しそうに仕事をしている。雄多郎は内心頭に来ていた。客が来ているのに気付かないなんて、雄多郎は中に入ってもう一度大きな声で叫んでやろうと思った。中に入りかけた時、雄多郎の肩を掴む者があった。雄多郎は驚いて振り向いた。そこには見た目30歳を少し過ぎた位の男が立っていた。

「そこは広報ではありませんよ。そこは営業です。早見さんですね」

「はい、そうです。東都新聞の早見です」

雄多郎は恐縮して言った。

「ここは営業です。すみません、皆忙しいので・・」

男は雄多郎を通路に出し後手にドアを閉めた。

「こちらへどうぞ」

男は雄多郎の前を歩き出した。雄多郎は男の後をついて歩いた。通路の左側に広報課のプレートが付いたドアがあった。男はドアを開けて中に入り、中から雄多郎を招き入れた。広報の部屋は先程の営業の部屋と違って、10畳位の広さで、デスクが四つ向かい合わせに並んでいる。男性社員が二人パソコンを叩いているが、雄多郎には見向きもしなかった。部屋の奥にもうひとつ部屋があり、男は別室へ入って行き、雄多郎を呼んだ。部屋の奥に大きな机があり、その前にはソファーが向かい合わせに小さなテーブルを挟んでいる。

「初めまして、広報課の安河内と申します」安河内と名乗った男は、雄多郎に名刺を差し出した。同じく雄多郎も名刺を渡した。名刺には、広報課課長、安河内(やすこうち)健作(けんさく)とあった。二

人はソファーに向かい合い腰掛けた。

「東都新聞さんは潜在能力についての特集を組むそうですね。またなぜ突然に・・」

雄多郎は、安河内の突然の質問に少し狼狽した。安河内は話し方は紳士的だが、銀縁のメガネの奥のその目は鋭く、冷たい闇を感じさせずにはいられなかった。

「なぜ、今の若者が自己啓発に興味を持ち、決して安くはない教材に投資するのか、など我々東都新聞としては非常に興味のある題材なのです。まぁ、一連の事件が全く今日の取材と関係ないとは言いませんが・・」

雄多郎は思い切って、軽く先制をしておく事にした。どっちにしても一連の事件について話を持っていかなければならない。

「早見さん、あなたは正直な方ですね」

安河内は少し笑いながら言った。

「早見さん、あなたは過去に自己啓発セミナーに参加された事や、教材等を使用された事はありますか?」

「いいえ、一度もありませんが」

「そうですか。ではあなたは幸せな方だ。若者の多くは今、悩んでいます。不況の中の能力主義、これから能力の無い者はどんどん切り落とされていきます。今、街で遊んでいる若者も、心の隅で誰もが思っています。自分はこれでは駄目だと、何とかしたい、周りの者よりも偉くなりたい、多くのお金が欲しい、とね・・」

「一見何も考えていないように見えて、実のところは皆、悩んでいるという事ですね」

「そういうことです。早見さん、あなたも色々と悩みはあったのでしょうけど、今の若者よりはまだ悩まずに済んだ。今の世の中を見てください。戦争や政治不信、警察の不祥事、就職難、時代は変りました。我々も時代に合わせて変らなければなりません。若者は気付いています。自分が変らなければいけない事を。でなければこの時代の存在理由を見つけられないからです。存在の理由が無いという事は、死んでいると同じなのです」

安河内はそこまで一気に話した。安河内の話にはかなり力が入っていた。雄多郎は安河内の目とその話に気負されそうだった。

「それで今の若者は、自己啓発によって自分の隠し持った潜在能力を引き出し、自分を変えようとしている訳ですね」

安河内は口元を緩めながら雄多郎に言った。

「あなたは飲み込みが早いようだ。しかし残念ながら大勢の若者は馬鹿です」

雄多郎は安河内に問い掛けの表情をした。安河内は続けた。

「早見さん、分かっています。先程私は若者を庇護する事を言った。しかしなぜ馬鹿なのか、ほとんどの者はセミナーに足を運んだこと、教材を購入したことで満たされているのです。一度セミナーに行っただけで自分は変ったと思い込む、自分は何でも出来ると思う。しかしいざ何かをする時、自分が何も変っていない事に気付く。そしてまたセミナーに参加する。その繰り返しです。教材もそう、助けて欲しい時だけ使用する。正に自分で自分に自己睡眠を施しているのです。愚の骨頂という奴です。何事も本気で取り組まねばなりません。でなければ何も変らない、変るはずがないのです」

雄多郎は疑問点をぶつけた。

「であれば、自己啓発のセミナーや教材というのは、全て若者自信の自己催眠による結果であり、セミナーや教材の力ではないことになりますね」

安河内は鋭い眼光を向けた。

「99%そうです。全てただの成功者のセミナー、それを吹き込んだ音楽CD。成功者の話を聞いただけで自分自身が成功するはずが無い。ただの思い込みです。話を聞いた時は、気持ちがいいのです。その人の様になろう、いや、なれると勘違いしてしまう」

雄多郎は聞いた。

「残り1%が・・」

「そうです。我々ユニバーサルエナジーです」

安河内は自信有り気に言った。

「我々の教材は本物です。CDを聴きつづけた者の潜在能力を確実に引き出します」

「どういう仕組みなのですか?」

「それは残念ながら企業秘密です。お答え出来ません。特に次回発売予定のCDに関しては効果が現在90%を超えています」

安河内の話は会社の宣伝のような物になってきているので、雄多郎は質問内容を変えた。

「社長の響木元一郎氏は今日はこちらにいらっしゃるんですか?」

安河内の目が光ったような気がした。

「社長はほとんどこちらにはいません。阿蘇の研究所か自宅で研究をされています」

「響木社長のお写真はほとんど出回っていませんね。我々も一度も拝見した事がない」

「社長は表に出たがりません。特にお顔も出したがりませんので」

「なぜですか?」

「さぁ、それは我々にも分かりません。人前に出たくないという人はいます」

「響木社長にはいつお会いする事が出来ますか?」

安河内は少し間を置いて答えた。

「セミナー以外では会う事は出来ません」

「セミナーですか?」

「そうです。そうだ、あなたもおいでになると良い。今月の12日、阿蘇の研究所で行われますよ。新しいCDをご紹介します」

雄多郎は取材ノートに日程をメモしながら安河内に顔を戻した。その顔に歪んだ笑みが浮かんでいた。その目は獲物を狙う狩人のように感じられ、雄多郎は背筋が冷たくなる思いだった。雄多郎はそろそろ本題に入るべきだと思った。先程から安河内が言っているCDが新井の部屋で見たCDではないのか。柳田広二は阿蘇の研究所でこのCDの秘密を知り、新井に託した。そのCDを聞いた新井があの様な姿になったとしたら、そのCDはなんと恐ろしい物であろうか。あくまでも雄多郎の推測ではあるが、こう考えればつじつまが合う。雄多郎は安河内に言った。

「安河内さん、柳田広二さんをご存知ですか?」

安河内は眉間に皺をよせて考えながら

「柳田・・柳田さんですか?さぁ存知ませんね」

本当に知らないのか、しらばっくれているのか判断しづらい顔である。

「阿蘇の研究所の方から連絡がありませんでしたか?」

「阿蘇の研究所ですか?」

安河内は考えながら〝ふっ〟と思い出したような素振りをして言った。

「あぁ、阿蘇の研究員の事ですか。思い出しましたよ。どうも行方不明になっているとか。そういえば、名前は柳田とか言いましたね」

雄多郎の中に怒りがこみ上げて来た。(この男、絶対にしらばっくれてやがる。何が柳田とか言いましたね・・だ。お前の所の社員だろうが、化けの皮を剥いでやる)雄多郎は出来るだけ平静を保つ努力をして言った。

「そうです、その柳田さんですよ」

「彼、見つかったんですか?」

「いえ、まだです」

「そうですか・・私も心配していたんですよ」

(よく言うよ、名前も出てこなかったんじゃないのか)

安河内は銀縁メガネの中央を上げながら、

「早見さんはうちの柳田を知っているんですか?お友達か何かですか?」

「いえ、実は柳田さんの友達が私の新聞社の同僚でして。いや、正確には同僚だったと言う方が正しいのですが」

安河内は笑みを浮かべながら聞いた。相変わらず目の奥には冷たい光が宿っている。

「ほう、どういうことでしょう?」

「実は昨日、亡くなりました」

「それはお気の毒に。なぜまたそういうことに?」

「柳田さんが同僚にある物を渡しました」

「ある物とは?」

雄多郎は少し間を置いた。安河内の態度を見過ごすまいと思った。

「CDです」

安河内の顔が一瞬真顔になったのを、雄多郎は見過ごさなかった。しかし、次の瞬間にはニヤついたいつもの顔に戻っている。ただ目だけは笑っていなかった。

「一体何のCDですか?」

雄多郎は安河内の反応が気に入らなかった。

(少しぐらい取り乱せ、この野郎!)

雄多郎も負けまいと笑みを浮かべて言った。

「お宅のCDですよ」

「うちのCDですか、柳田は研究所からサンプルCDを持ち出して、あなたの同僚に渡したと?」

「そうです」

安河内は平然として言った。

「そのCDと早見さんの同僚の方が亡くなった事になにか関係があるのですか?」

新井がCDを聞いた為に獣人になったかどうかは推測である。しかし、雄多郎は安河内の態度に半分切れかけて、語気を強く言った。

「関係大有りですよ!奴は柳田さんにCDの話を聞いて半信半疑ながらスクープ欲しさに何度も聴いたんだ。それであんな姿に・・」

雄多郎は言葉につまった。新井の両親を思い出した為である。雄多郎は続けた。

「安河内さん、本当の事を教えてくれ。あのCDはなんなんです。俺は一昨日の晩にも狼男に襲われた女性に会った。あのCDはなんなんだ。ユニバーサルエナジーは何を企んでいるんだ」

安河内は黙って雄多郎の話を聞いていたが、雄多郎が話し終わると突然、大声で笑い出した。笑いはしばらく続いたが、雄多郎は背筋が凍る思いだった。笑い終えた安河内は言った。

「早見さん、あなたはそのCDを聞いた同僚がどうなったか御覧になったのですか?」

「見た。奴は、奴は、ワニに、ワニになってしまったんだ」

安河内は今度は膝を叩いて大笑いを始めた。雄多郎は、安河内を殴りたい衝動に駆られたが、強く拳を握って堪えた。自分の言っている事が全くの推測で、根も葉もない事であれば、こんな話は笑い話にもならず、安河内が笑う意味も理解出来る。一般人にはとうてい信じられる話ではない。安河内は笑いを堪えながら雄多郎に聞いた。

「それで、それでそのワニはどうなったんですか?」

安河内はまだ笑っている。腹を押さえながら正にツボに入ったという感じである。雄多郎はもう何がなんだか分からなくなって来た。ユニバーサルエナジー社は関係ないのではないか。自分が見た物も夢ではないのか、色々な事が頭に浮かんできた。安河内を見ていると、なんだか全てを忘れたくなってきていた。新井の事、新井の両親の事、明日香の事が浮かんでは消えた。(俺はなにか的外れな事をしているのか)雄多郎も笑い転げる安河内を見て、段々おかしくなって半笑いの状態になってきていた。安河内につられて笑いがこみ上げてきていた。そして半分笑いながら言った。

「それがですね、私も殺されそうだったんですけど途中、仮面を付けた変な男が来て助けてくれまして、ワニを倒しちゃったんですよ」

安河内は笑いを押さえながら苦しそうに言った。

「仮面の男?」

「そうですよ。一発で仕留めちゃいました」

逆に雄多郎の方が笑っているが、安河内の笑いは一気に潮が引くように収まり、先程とても大笑いしていたとは思えない程の変わり様である。雄多郎は安河内の変り方に内心、驚いた。今は全く笑っていない。それどころか今日会って初めて見る真顔である。メガネの奥の目は吊り上り、口元は少し震えている。目の奥の闇は全開に開かれていると言った所である。雄多郎の笑いだけが部屋に残ったが、雄多郎も安河内の態度に異様なものを感じて笑いを殺した。数秒間向かい合って、安河内は言った。

「あなたはそのCDを持っているんですか?」

安河内の言葉には人間的な感情が無かった。雄多郎は今日始めて、恐怖を感じた。安河内が今にも襲ってきそうに感じるのだ。雄多郎は思った。(やはり、ビンゴなのか・・)

雄多郎は賭けに出てみる事にした。CDを持っていなければ何の証拠も無い。ただ追い返されると言う事も考えられる。持っていると言えば、証拠を握っている事になり、話を聞けるかもしれない。勝負に出た。

「持っています」

安河内は相変わらず真顔で言った。

「それは我社の物です。出来れば返していただきたい」

「いいでしょう。しかし、話を全部聞かせてもらってからだ」

雄多郎は次の言葉を待ったが、安河内は数秒雄多郎を睨んだまま動かなかった。雄多郎はすごく長い時間に感じた。背中に冷たい汗が滴る。安河内が突然、ソファーから立ち上がり、右手をスーツの内ポケットに入れた。突然安河内が立ち上がった為、雄多郎は驚いてソファーに背中をピッタリとくっつけ、少し足を上げる格好になった。安河内は恐ろしい形相で雄多郎を睨みつけたまま、仁王立ちしている。雄多郎は殺されるかと思った。想像した。内ポケットから銃が抜かれて、雄多郎を撃つ。当然、口止めの為である。雄多郎は迷った。CDは持っていないと言うべきか、しかしこのまま帰っても何も無い。帰れる保証さえないのだ。雄多郎はもう一歩、食い下がった。顔を背け、両手を顔の前で開いて、手の甲を顔につけ、手の隙間から安河内を見ながら大きな声で言った。

「CDはある所に預けてある。俺が帰ってこなければ警察に届けられる。俺を殺しても無駄だぞ!本当の事を言えー」

数秒の間、沈黙が訪れた。雄多郎は安河内を指の隙間から見ていた。安河内の右手が動いた。雄多郎は安河内の右手を凝視した。スーツのポケットから取り出したのは、一本のタバコだった。安河内はタバコを口にくわえて火をつけた。安河内は大きく吸って、タバコの煙を吐き出した。白い煙は雄多郎の頭上を舞った。雄多郎は拍子抜けして、ソファーから少しズリ落ち、大きく溜め息をついた。安河内はタバコを吸いながらソファーを離れて前の机に移動して、椅子に腰掛けた。タバコを机の上の灰皿で揉み消して、机の上で両手を合わせ、いつものニヤけた表情に戻ってから、雄多郎に言った。

「CDは返していただかなくても結構です」

雄多郎は予想外の安河内の言葉に驚いた。

「えっ・・」

「我々としては、一人でも多くの方にあのCDを聴いて頂きたい。出来れば全世界の人々に聴いて頂きたいのです。」

「一体どういうことだ?教えてくれ」

安河内は口元に笑みを浮かべて言った。

「あなたが見た通りだ」

「やはりあのCDを聴くと人間を獣人に変えてしまうのか?」

安河内は何も答えなかった。ただニヤけて雄多郎を見ているだけだった。(やはりそうだったのだ、あのCDは人を獣に変える。俺の考えは間違っていなかった。しかし、聞きたいことはまだ山の様にある。全部聞き出してやる)しかし、雄多郎の思惑はそこまでだった。雄多郎よりも先に安河内が口を開いた。

「早見さん、あなたは知りすぎましたね。一般人が知るにはあまりにも不必要です」

「えっ・・」

雄多郎が安河内の言っている事を理解するのに少し時間が掛かった。安河内は机の引出しの下にあるスイッチを静かに入れた。


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