4話 バカ神、いつでもどこでもやらかす、そしてまた!?
さて、これはどこまで話していいんだろう? 前世での私のこと、私がどうして神に関わったのか、そしてなぜここへ来たのか。どこからどこまでが良いのか。地球のことは、あまり言わない方がいい気がする。
ほら、これもライトノベルや漫画でよくあるでしょう? 余計な知識を口にしたせいで、いろんな事件に巻き込まれるってやつ。時には死にそうになることもあってさ。
最初は空から落ちてきたけど、せっかくドウェインに助けてもらったんだから、余計なことを言って、また死にかけるなんて嫌だしね。
なんて、どう答えたら良いのか考えていると、私が話したくないと思ったのか、ドウェインがこんな事を言ってきた。
『やはり話したくないか? リン、確かお前は家族はいないと言っていたな。リンが話したくないのは、両親がいないことと、今の私の質問が関係しているからではないか?』
ん? どういうこと? 両親とドウェインの話に、何の関係が?
『答えないところを見ると、やはりそうか。最初から少しおかしいとは思っていたのだ。子供が空から落ちてくるなど、そうあることではないし、お前は人間の同じ年の子供に比べて、理解力もあり、受け答えもしっかりしているからな。あの時きちんと調べ、神と関係があると知った上で、お前のことを考えて動くべきだった』
ちょっと待って待って! 一体何の話をしてるの? 私、ぜんぜんついていけてないんだけど!?
『だが安心していい。私はお前の『アレ』について、対処できる人間を知っている。その人間にリンのことを話せば、必ず力になってくれるだろう。しかし、彼奴め……。なぜ知らせなかったのか』
私がドウェインの話を1つも理解できずにいるのに、どんどん勝手に話を続けようとするドウェイン。私は慌ててドウェインを止めたよ。
「まっちぇ!! なんのことでしゅか? あたち、はなちわからないよ?」
『大丈夫だ、気にせず話してくれ。私は彼奴のことを知っているのだ。お前の主人か、家族か……、私は神と付き合いがある』
な、何ですと!? あのバカ神を知ってる!?
「えちょ、あの、ええちょ。どえいん、だめかみちってるの!?」
『ダメ神か。確かにあいつは抜けているからな。そしてミスばかりする。それで私も何度も迷惑をかけられたことか。この前も、あまりな事をされたものでな。しかも言い訳ばかり。だからそれ相応の対応をさせてもらったところだ』
これは間違いなくバカ神だ!! 私の時も、まぁ言い訳ばかりだったからね。ドウェイン、本当にバカ神のことを知ってる。バカ神のダメさで確信するのもどうかと思うけど。これはぜったいに間違いないよ!
『だから、お前が『神の愛し子』でも、私が驚くことはないのだ。いや、空から落ちてきたことには、さすがに驚いたが。リンが頭をぶつけたのが私で良かった。面倒な人間の元へ行っていたら、大変な事になっていたかもしれん』
ちょい待ち!! また何か、面倒な単語が出てきたんだけど!?
「まっちぇ!? かみのいとちご、なに!? あたちしらない!」
『ん? 知らない? もしやリンがまだ幼いからと、両親や神が伝えていなかったのか?』
「どえいん、かみのいとちご、なに?」
『これは私が話して良いのだろうか……。いや、話せばリンが自分がどのような存在なのか、一応は簡単に説明されていて、それを思い出すかもしれん。神の愛し子という言葉を知らなくともな』
ああ~、なんか嫌な予感がする。
『いいか。神の愛し子とは、生まれながらに神の祝福を受けている者のことだ。そしてその者は、時には世界の全てを変えるほど強大な力を持っており。皆がその者のことを、神に選ばれた奇跡の存在だと認識している。それが神の愛し子というものだ』
「……」
『リンのことを調べた時に、リンが神の愛し子だということを知った。もしかするとその事実が、両親がいないことや、お前が空から落ちてきたことに関係しているのではないかと考えたのだ。お前の力を無理やり使おうとする誰かから逃げていたせいで、あのような状態になったのではないかとな。お前が隠していたことを、私が勝手に調べてしまい悪かった』
「……あ」
『あ? 何だ?』
「あいちゅ、またやっちゃなぁぁぁ!!」




