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転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜  作者: ありぽん


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15話 ナンパな赤ちゃん、確保!? そしてこれからのこと?

『リン、どうしたのだ?』


『りん? どかしたの?』


『りんおねえちゃ? きにょみくりゅくりゅ、おちえちぇあげりゅ?』


「ちっ!」


 私は人差し指を口にあてて、「静かに」の仕草をする。すると私を真似して、静かにしながら片足を上げ、くちばしに足を近づけるルーファス。

 足を上げるところまではできたけれど、くちばしまで足が届かず、そのまま後ろに転がるくるちゃん。


 か、可愛い!! じゃなくて、今は声の主を探さなくちゃ!


『きりぇいにゃおにぇしゃ~ん! かわいおにぇしゃ~ん! こっちきてほしいじょ!!』


 ほらまた!! まったく小さい子がたくさんいるっていうのに、誰だふざけた事を言っているのは! みんなが真似したらどうするんだよ。


『おにぇしゃ~ん!』


 と、待てよ? この喋り方、私やくるちゃんと同じだよね? 赤ちゃん言葉っていうの? いや、私は違うか。私はまだ、この小さな体になれてないだけだから。絶対にそうだから、ね?


 それでだけど、赤ちゃん言葉ってことは、もしかして今ふざけたことを話しているのは赤ちゃん? え? まさかね。赤ちゃんが、ナンパみたいなことなんてしないよね? 


 じゃあ、誰かな? 赤ちゃんよりも大きくて、ルーファスよりも小さな子くらい? それでも年齢がおかしいけどさ。


 あっ、そうだ! ドウェインに確かめれば良いんだ。私がこれだけハッキリと聞こえているってことは、ドウェインにだって聞こえているはず。でも、そんな話しは聞こえないって言われたら、それは赤ちゃんってことで確定だもんね。


「どえいん」


『何だ?』


「いま、おねいしゃんきちぇっていってた、ちいさなこいた? きりぇいにゃおねしゃ~ん、かわいおねしゃ~ん、こっちきてほしいじょって」


『いや、私はそのような声は聞いていないが。そんな声が聞こえたのか?』


「うん、いろいろちょ」


 うん、赤ちゃん決定。やっぱり赤ちゃんかよ! どこだ? どこにいる? ナンパな赤ちゃんを探せ!!


 またドウェインたちに静かにしてもらう。するとまたすぐに、声が聞こえてきた。


『みにゃ、きちぇほちいじょ!』


 聞こえた!! 私の右斜め前!! 私はすぐにそっちへ歩き始め、そんな私にドウェインたちもついて来る。


『こっちきちぇ、だじょ~!』


 あの子でもない、あっちの子でもない。


『おいりゃ……』


 いた、あの子だ!! タヌキみたいだけど、大きさが子犬よりも小さい魔獣の赤ちゃん! ニコニコと、そしてキラキラと目を輝かせながら、お世話をしてくれているグリフォンさんたちや、他の魔獣さんたちに声をかけている。


『あの赤ん坊が、そう言っているのか?』


 私がジッと魔獣を見ていたからか、ドウェインが確認してきた。


「うん! いまも、はなちてる……。だいじなおはなちのとき、おねえしゃん、よばないでほちい。ちょっとだけしじゅかにちてもらう」


 私は周りを見渡し、少し向こうに筋肉ムキムキのグリフォンさんがいることに気づいて、ドウェインにオスかどうか聞いてみたよ。

 そうしたらそうだって言われたから、すぐに彼にあのナンパな赤ちゃんの所へ行ってもらうおうと、ドウェインに彼を呼んでもらったんだ。


『リーダー、何か用か?』


『いや、用があるのはリンなんだ。お前に頼みたいことがあると』


『ああ、お前が神の愛し子の人間か! よろしく頼む! それで、俺に用があるって?』


「はじめまちて、りんでしゅ。よろちくおねがいちましゅ。あの、おねがいありましゅ。あのあかちゃんが、いろんなまじゅしゃんに、こっちきてって、こえかけてましゅ。かっこいいまじゅしゃんがいいっちぇ。だからいってあげてくだしゃい」


『何だ? どういうことだ?』


『あー、私が説明する。あの赤ん坊だが……』


 こそこそと話しをするドウェイン。そうして数分後、来てくれた筋肉グリフォンさんが、苦笑いしながら、


『ああっ、なるほど。本当にそう言っていたのか。俺たちの考えていたことはあっていたな。よし、今日は俺があいつの所へ行ってやろう。』


 そう言い。すぐにナンパな赤ちゃんの所へ行ってくれたんだ。そして……。


『よぉ!! 今日は俺がお前の世話をしてやるからな。まずは少し体を動かすぞ!!』


『きりぇいにゃおねしゃん、かわいおねしゃん……、ちがうじょ。おいりゃ、おねしゃんが……あ~~~!』


 筋肉グルフォンさんが、ナンパな赤ちゃんをポンと自分の背中へ飛ばし乗せると、どこかへ歩いて行く。あ~あ~、あんなにしょぼくれちゃって、可哀想なことしたかな? 


 ナンパ赤ちゃんは今、筋肉グルフォンさんの背中の上で、ペシャリと顎までくっつけて、クッタリとしながら、人生の終わりじゃないかってほど、絶望的な表情をしちゃってるんだよ。そんなにダメだった? カッコいい筋肉グリフォンさんだよ?


 う~ん、お姉さんグリフォンにもついて行ってもらった方が良いかな? いやいや、今は我慢してもらおう。話しの最中のナンパは止まるかもだけど、今度はナンパに成功したって、大騒ぎになりそうだし。


 それにうん、何だったら明日は今日のお詫びに、あの子の言っていることを叶えられるように、ドウェインに頼んでみるから、ね。


『はぁ、あいつは本当にそんなことを言っていたとは。リンのおかげで証明されたな。あれの両親が言っていたことは確かだった』


「う? どえいん、どかちた?」


『せっかくちょっと煩い赤ん坊には、向こうへ行ってもらったからな。先ほどの話の続きをしてしまおう。あれについてはそのあと教えてやる』


 何かなと思いながらも、私もその話のために、ナンパ赤ちゃんに退場してもらったからね。すぐに話しを再開させたよ。


 そしてその話と、その後の話し合いによって、ここでの、これからの私の過ごし方が決まることになったんだ。

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