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転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜  作者: ありぽん


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13話 会話? 鳴き声? 私だけ?

 ベイビービースト・レゾナンス? 何それ? どんな力?


 突然の話に少し慌てていたけど、その力の名前を聞いた瞬間、聞いたこともない名前だったから、「何?」っていう疑問の方が大きくなって、逆にそれ以上慌てることはなかったよ。


「べいびーびしゅと?」


『おそらくそれが、リンの特別な力だろう。人間は鑑定という力を使い、私も似た力を使えると、前に言っただろう?』


「あい」


『あれは、正確に言えば、まったく違うところもあるのだ』


「まったくちがう?」


『ああ、人間は自分の力を、自分で見ることができる力を持っている。魔力を使いステータスと言うと、少し光った変な板のようなものが、その魔法を使った者の前に現れてだな……』


 ドウェインの説明は、ライトノベルや漫画に出てくる、自分の力を確認できるステータスと同じものだったよ。


 ほら、ステータスって言うと、透明なウィンドウみたいなものが自分の前に現れて、自分の魔力量を知ったり、どんな魔法が使えるか確認したりするやつ。あれが、この世界の人たちも使えるらしいんだ。表現も『ステータス』で同じだし、ほぼ同じで間違いないでしょう。


 ステータスと鑑定は少し似ているけれど、自分に使うか、相手に使うかの違いがある。


 鑑定は、例えば犯罪者が自分の犯罪歴を隠している場合や、捕まえる時にどんな魔法を使うかなど、知っておく必要があることを確認する時に使うし。

 怪我や病気で気を失っている相手の症状を確かめる時など、相手を知るために使うこともある。


 そして鑑定を使う時も、ステータスのように全て文字で表示されて、頭に浮かんでくる場合も、文字として浮かぶんだって。


 じゃあ、ドウェインの鑑定に似ている力は? ここが人の鑑定と違うところで、ドウェインの場合は文字ではなく、頭に直接浮かんでくるみたい。

 私の名前はリン、3歳、神の愛子、って感じでね。不思議だけど、昔からそうだったらしい。


 群れのリーダーで、この森の主であるドウェイン。しっかり森を守るために、人のことを勉強して、今では人の文字を読むことができる、凄いグリフォンだけど。まだ文字が読めなかった頃は、直接頭に浮かんでくるから、かなり助かったって。


 それでね。その不思議な鑑定みたいな力で私を調べた時に、初めて聞く言葉が浮かんできて、それが『ベイビービースト・レゾナンス』だったんだ。

 そしてその力の内容が、小さき者たちの心、言葉を知ることができるって感じだったらしく。何だそれは? と思っていたんだけど、今の私の姿を見て納得したって。


『リン、お前は今、くると話していなかったか?』


「いま? おはなちちてたか?」


 変な事を聞いてきたドウェイン。うん、話はしてたよ。というかみんなでしてたよね? 何でそんなことを、わざわざ聞いてくるんだろう?


「おはなち、ちてだでちょ? あたちもるーふぁしゅも、どえいんもみんな」


『おそらく、きちんと話しをしていたのは、会話をしていたのはリンだけだろう』


「うゆ?」


 私が考え込むとドウェインが、木の実を軽く転がしながらニヤニヤしているルーファスとくるちゃんを呼んだよ。


 自分たちが上手に木の実を転がせることが嬉しくて、ニヤニヤが止まらなくなったらしい。くそっ、練習してやる!! 待っててよ、すぐに2人みたいに上手に転がせられるようになるかなら!!


 って、小さな2人に年甲斐もなく、ライバル宣言してる場合じゃなかった。まぁ、今は3歳だから別に良いのか? いやいやそれでも私の方がお姉ちゃんだ。って、だから違うって。


『ぱぱ、なぁに?』


『よばれちゃ、にゃにかにゃぁ』


『くるに何か話してくれ、何でもいい。今日のご飯は美味しかったか、おやつは何が食べたいかなど、なんでも良い』


『わかったぁ。ええと……あっ! くるちゃん、きょうはおみずでばちゃばちゃする?』


『ばちゃばちゃ? かりゃだありゃう? やだにゃ……。あしょぶのはいい』


『そうだ! みんなでいっしょに、からだをばちゃばちゃあらって、そのあとそのままあそぼか! みんなであそぶのたのしいもんね!』


『ありゃうにょ、だめよにぇ』


 あれ? まただ。時々ルーファスとくるちゃんの話がズレるよね? 


 最初は聞こえていなかった? って思っていたけど。今は目の前で話しているし。くるちゃんの話しに答えなかったり、くるちゃんがやって欲しいことを言っても違うことをしたり。ちょっとのことなんだけど、ズレるんだよね。


『それじゃあリン、くるは今何と言っていた?』


「え? くるちゃん? ええと、ばちゃばちゃ? からだあらう? やだなぁ……」


 私は聞かれた通り、くるちゃんが話したことを、そのまま話したよ。


 もう、さっきから何なんだろう。みんなが聞いていたことを、わざわざ私に言わせるなんて。


『そうか、そう言ったのか……。くる、今リンが言ったことは合っているか?』


『うん!! しゅごいにぇ、みんなあっちぇりゅ!!』


 うんうん頷き、翼をバタバタさせて喜ぶくるちゃん。


『おお!! くるちゃんがぜんぶあってたときにやってくれる、ばたばただんす!! りん、すごいね!! まだすこししかおはなししてないのに、ぜんぶあってるって!!』


「じぇんぶ、あってる?」

 

 どういうこと?


『リン、今のリンが話してくれたことが正しいのかどうか、私たち自身では判断できない。くるの反応を見ることでしかな』


「はんの?」


『ああ。……リン、私たちにはくるの声が、ただ鳴いているようにしか聞こえないのだ。くるだけではない。他の赤ん坊たちも皆同じだ。鳴き声にしか聞こえんのだ』


 え? 鳴き声? え? え?

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