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転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜  作者: ありぽん


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1話 転生は空からの落下と頭の激痛から始まる

 ビューッ!! ヒュルヒュルヒュルッ!!


 うん、これは完璧に空を落下中だな。周りには青空が広がっているしね。どうしてこんな状況になった? ちょっと考えてみよう。


 まず私は、バカ神のミスで地球での人生、高橋凛としての生涯を終えたんだよね。ただそのあとバカ神が、お詫びとして、行きたい世界へ転生させてあげるよ、なんて笑顔で言ってきて。だから私は、理想の世界を伝えた。


 そして迎えた転生の時。街の中に突然現れたら騒ぎになるからと、この世界の成人とされる15歳の姿で、街の近くに転生させるねぇ、なんて言我ながら、私は光に包まれて……。


 なのに今の私は、完璧に空を落下中。あいつ、またミスりやがったな!!


 ビュービュー、ヒューヒューと、私の体を風が切る音だけが聞こえる。う~ん、どうしたもんか。このままじゃ、また完璧に死ぬことになるよね。

 まぁ、死んだら死んだで、バカ神と長いお話し合いもとい、お説教をするから良いけどさ。ついでに授かった魔法を使っても良いし。

 

 でも、痛いのは嫌だなぁ。その辺なんとかならないかなぁ。


 私はもう1度、周りを見渡した。相変わらずの晴天。遠くには見たことのない生き物が飛んでいる。地球でいうところの動物、この世界では魔獣と呼ばれる生き物だろう。


 せっかくこの世界で、魔獣と楽しくスローライフを送ろうと思っていたのに、なんで空から落ちてるんだよ。それに、落ちている以外にもまだ問題はある。


 ある違和感があって、さっきチラッと見たんだ。でもすぐに、見なかったことにしていたけど……。私はもう1度、違和感の原因を確かめてみることに。自分の体を、見れる範囲で見てみたよ。


 ぷにぷにした小さな手に、小さな足。小さい子特有の体つきっていうのかな、どう考えても15歳の体じゃないんだよね。2~3歳くらい? バカ神、これもミスったのか?

 

 しかも、すこぶるお腹が空いている。こんな状態でお腹が空いてるって、なんでやねん!!


 なんて、1人でツッコミを入れてしまう私。しょうがないでしょう? だって私にできることは何もなく、このまま落ちるしかないんだから。そりゃあ、どうにかできるなら、もちろん必死にやっているよ。でもね……。


 さらに落ちていく私。薄い雲を抜ける。あと少しすれば私は……。待ってろよ、バカ神。死んだらすぐに、お前の所へ行ってやる! 簡単に許してもらえると思うなよ!


 と思った次の瞬間だった。


 ドンッ!!


 頭に強い衝撃と、ズキンッ!! と激しい痛みが走り、私は思わず声を上げた。


「いちゃぁっ!!」


「いでぇっ!!」


 でもその痛みを気にしている暇もなく、強い衝撃の勢いのまま、体がくるりと回り……バフンッ!! 今度はとても気持ちのいい、もふもふした何かの上に、私は仰向けで着地した。


 空中で一体何が? もふもふしたような物なんて、普通空中にある? 何にぶつかって、何に落ちたの? 

 それに……、今、衝撃を受けた場所は、さすがにまだ地面まで距離がある。ということは、落ちていっている最中なのは変わりないはずなんだけど。今までと違って、すごく安定してる?


「いちぇちぇちぇ……、あー、びっくりちた」


 私は、そのもふもふした感触の物に手を付き、頭をさすりながら体を起こしたよ。と、いうかね、何かを支えに起きている時点で、おかしいと思わなくちゃいけなかったんだけど、この時の私はそこまで気づく余裕がなかったんだ。


『いててて……、なんだ突然? 何も気配も感じていなかったのに。いきなり何が起きた?』


 ……ん? 今の声は? そういえば、頭に衝撃が走った時も、何か聞こえたような? 私はまだまだ痛む頭をさすりながら、声のした方を見てみた。するとそこには……。


 大きな頭に、大きな鋭いくちばし。金色に輝く綺麗な瞳をした、巨大な鳥の顔が、私の方を振り返えり見ていたんだ。目には少しだけ涙が溜まっていたよ。


 突然の大きな鳥頭との遭遇に、私は頭が痛いのも忘れて、じっとその鳥頭を見つめてしまった。向こうも同じだったんだろう、目を少しだけ見開いて、じっと私を見つめ返してきたよ。


 お互いを見て、黙り込む私と大きな鳥頭。ただその数秒後……。


『……おまえ、だれだ?』


「……だれでちゅか?」


 1人と1羽の声が、見事にピッタリと重なった。


『誰ですか? と言ったのか? それは私のセリフだ。いきなり私の頭の上に落ちてくるなんて。しかもお前、かなりの石頭だな。私がこれほどの痛みを感じるとは』


 風が強いせいで、声がちょっと聞こえづらい時もある。だけど、この鳥頭が喋っているのは確かだ。鳥ってこんなにハッキリ話せたっけ?


 それに……、私はこの鳥頭の背中に乗っているらしい。というか、いつの間にか乗っていた。下を見ると、さっきよりも地面が遠くに感じて、少し前に通った雲が再び近くに見えていたよ。


 たぶん、この鳥頭が私を乗せたまま、ここまで上ってきたんだろう。私は落ちている途中じゃなっかたんだ。


 これは……、うん! もしかしたら最大のチャンスなのでは? 私は落ちないように、しっかりと鳥頭の体にしがみつく。さっきまで死にかけてたんだから、もう落ちないようにしなくちゃ! まぁ、この鳥頭が私を振り落としたら、また同じことになるけどね。


 それか、食べられちゃうかも? こんなに大きな鳥頭なんだよ? 頭が今の私の体と同じくらいだし。もしも肉食だったら、私なんてすぐに食べられちゃうよ。


 なんて考えていた私に、鳥頭が続けて話しかけてくる。


『まったく、いきなり空から降ってくるやつがあるか。一体何をしていたんだ? お前のせいで、まだ頭が痛いぞ』


 そうだ、それは謝らないと!! 本当はバカ神のせいだけど、私が普通に飛んでいたであろう鳥頭にぶつかったのは確かだもんね。


「あ、あの、ごめんしゃい! ちょっと、おちてただけでしゅ! ぶちゅかるきは、なかったでしゅ!!」


『ちょっと落ちてただけって……、何だそれは。意味が分からん』


 ですよねぇ。私が鳥頭側なら、やっぱり意味が分からないもん。ちょっと落ちてただけって何だよってね。


「えっちょ、あの……」


  何とか話を続けようとした私。でもその瞬間、今の状況にそぐわない大きな音が鳴ったんだ。


 ぐうぅ~~!! ぐるぐるぐる~~!!

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