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社会問題エッセイ

【元ガチャ依存症が語る】水原一平通訳が罹っているギャンブル依存症について

作者: 中将

筆者:

 本日はこのエッセイを選んでいただき誠に光栄です。


 今日は恥を忍んで僕の元ガチャ依存症だった経験を踏まえて、

 ギャンブル依存症について個人的な解説を行っていこうと思います。



質問者:

 えっ! ガチャ依存症だったんですか……。



◇自由に使えるお金に浮かれてしまった



筆者:

 今思えば本当に笑えますし、情けないことではあるのですが、

 初任給を貰った時に、「自由なお金がこんなに手に入った!」と思って月給手取りの全部を投入しました。

 正直それまではどちらかというと浪費家というわけではなくむしろ節約志向の家庭でした。


 ですが、その反動があったのかもしれませんガチャを回すために課金をしました。



質問者:

 一体いくらぐらい使ったんですか?



筆者:

 あまりにも情けないことなので具体的な金額は公表しませんが、

 月給の手取り分を何ヶ月分も使いました。

 幸い他人のお金に手を出さなかったので犯罪にはなりませんが周りには多大な迷惑と心配をかけました。


 勿論、多額の金額を盗んだ水原通訳の犯罪行為は是認できませんが、

 依存症というのは本当に恐ろしいことです。


 我に返ると「何をしていたんだ!」という気持ちにはなるんですけどね。

 病気といって良いと思いますし、深刻な方は精神科に何度も通い詰めます。



質問者:

 それは重篤でしたね……。

 しかし、ガチャ依存症とギャンブル依存症って違いませんか?



◇両者は分類としては近しい



筆者:

 依存症の分類として物質依存と行動嗜癖しへきに大きく言うと分かれます。

 アルコールや薬物などの物質依存に対し、

 ガチャ依存症とギャンブル依存症は行動嗜癖として同じ分類になるので――まぁ、簡単に言うと親戚みたいなもんです(笑)。


 神戸大病院(神戸市中央区)で、ネット・ゲームとギャンブル依存の専門外来を担当する精神科専門医、曽良一郎教授によりますと、


『ガチャゲームの多くは当たれば強いアイテムなどを得られるようになっています。そうすると、ゲームを有利に進めていくことができる。課金をして悪い結果が出たとしても、もう一度やってしまう。

 これは前に当たった時の快感を覚えているからです。当たるか、当たらないかは分からない。ガチャはある意味ギャンブルに近いものです。』



質問者:

 なるほど、だから気持ちがわかるという事なんですね……。


 しかしどういうメカニズムでそうやって依存してしまうのでしょうか……。



筆者:

 上の曽根教授によりますと、


『ギャンブルならオッズが高いほど、それが得られた時の快感が大きくなります。つまり期待値が大きければ大きいほど快感も大きくなるのです。ガチャもこれと同じで、当たる確率が低いほど快感が得られます。


 脳がどういうときに快感(=ドーパミン)を出すのか調べると面白いことが分かっています。例えば、動物が何かの報酬として食べ物を得られた場合、ドーパミンの分泌量は、食べ物を得られたときよりも、得られる直前の方が多かったのです。人もそう。実際に楽しいことが得られた瞬間よりも、その前の期待をしているときがすごくワクワクする。』


 と分析されています。

 

 つまり簡単に言うと確率が低いものが「当たった時の妄想」というのが一番ドーパミンが出るという事です。


 僕もそういう感じでしたし、水原さんも恐らくは多くを賭けて当たった時の妄想が一番楽しかったのだと思います。

 我に返るととんでもないことをしたと分かるんですけどね……。


 それでも、負けた分を取り返そうともう一度「やってしまう」これが依存症の一番恐ろしいところだと思います。



◇「周りに損害」が依存症ラインの最大のポイント



質問者:

 でも依存症って言うと怖いですけど、

 中にはゲームやギャンブルのプロプレイヤーという方もいらっしゃるじゃないですか?


 その差っていったい何なんですか?



筆者:

 ギャンブルやゲーム依存症の症状は、


・興奮を求めて掛金が増えていく

・ギャンブル・ゲームを減らそう、やめようとしてもうまくいかない

・ギャンブル・ゲームをしないと落ち着かない

・負けたお金をギャンブル・ゲームで取り返そうとする

・ギャンブル・ゲームのことで嘘をついたり借金したりする


 といった症状が特徴的です。



 これは個人的な感覚ではあるのですがプロと依存症の境界線は、

「周りに迷惑をかけているか?」と「それで生計を立てることが出来るか?」


 の差だと思います。


 僕はあらゆるゲームで学校内ではトップレベルだったのですが、

 地方大会では全く成績が出せないレベルでした。


 そう言った中途半端なレベルでは無く「プロ」というのはお金を具体的に報酬で貰え、生計まで立てられるレベルだという事です。



質問者:

 なるほど、社会性やお金を稼ぐことができるほどがあれば問題ないという事ですか……。



筆者:

 学者は研究にのめりこむことで教授という地位に就き、

 スポーツ選手は練習で体を鍛えることで収益を得ていると思うんです。

 SNSでも収益を得るほど(デマ情報を除く)インプレッションを極めるのであればいいと思うんです。


 ただ、それら上記の人々であっても収益を足りずに周りに害を与えるほどであれば「依存症」のカテゴリーに入ってしまうのではないのかな? と個人的には思います。

 これはゲームやギャンブルに限った話ではないと僕は考えます。



質問者:

 確かに、電車とかでもスマートフォンを触っている人が多いですから「隠れSNS依存症」の方もいるかもしれませんね……。


 具体的に「依存症」と言われるレベルはどの程度なのでしょうか?



◇週20時間やっているモノが「依存症要注意」



筆者:

 依存症かどうかの境界線としてWHO(世界保健機関)の診断基準でいうと、


①ネットゲームの使用をコントロールできない

②他の楽しみよりも、ネットゲームが一番である

③社会生活に支障をきたしている


この三つが12カ月以上続いている状態なら依存症という診断名が付くほどのレベルになるようです。


 また、時間数の基準としては一般的な社会人や学生なら、平日の自由時間はだいたい4~5時間ぐらい。それを目いっぱい使ってしまう。毎日続けると、1週間で30時間。これをすべて投入しているのであれば「隠れ依存症」の可能性がありますね。


 診断レベルにまでいかずとも、依存というリスクだけをみると、週に20時間がラインと言われていますね。



質問者:

 なるほど……。

 しかし自分が「依存症かも?」と思った時に依存症を脱却を脱却するためにはどうしたらいいんですか?

 というか、筆者さんはどうやってガチャ依存症を脱却したんですか?



◇依存症を脱却法は「物理的な遮断」が一番



筆者:

 僕は、クレジットカードでの口座引き落としが多額になったために親に発覚しました。

 父親には殴られて唇が切れて青あざになり、

 母親は泣きながら物を投げつけられタンコブが出来るほど家族を悲しませてしまいました。



質問者:

 ご家族の方が悲しんだことが大きかったんですね……。



筆者:

 いえ、それでもやめられませんでした(笑)。

 僕がクズだっただけの可能性もありますが、「酷いことをしてしまった」と思っても、頭で理解できたとしても「病気」と言えるものなので自制できませんでした。



質問者:

 え……それでもやめられないってどうしたんですか?



筆者:

 簡単に言うのなら口座もキャッシュカードもクレジットカードも全て没収されて管理されました。

 しばらく預かられて「物理的に課金不能」な状況になってようやく脱したという事です。


 あの頃は既に成人していましたが精神年齢はお子様でした(笑)。


 ネットの記事では小中学生が親のカードを勝手に使ったりして問題になることもあるので、これからのご両親はカードの管理、口座残高の確認も重要になってくるでしょうね。

 お子さんが不正利用するリスクが無かったとしてもクレジットカード不正利用などもありますしね。



質問者:

 なるほど、物理的な管理が大事という事ですか……。



筆者:

 スマフォ依存症ならスマートフォンを使わないように時間がくると自動的にシャットダウンするような設定をしたり、対策アプリをダウンロードすると言った方法が良いでしょうね。


 これらの物理的対策でも手に負えないようなら精神科などに言って治療を受ける必要があります。僕は薬治療などが嫌だったので物理的対策で何とかしました。


 

質問者:

 なるほど……。そういった対策の手前の段階として何かやる必要はあるのでしょうか?



筆者:

 要は一つのことにのめりこみ過ぎることが問題だと思います。

 特に趣味が行き過ぎてしまうと「依存症」カテゴリーに入ってしまうので、

 趣味を分散することが大事だと思いますね。

 今、僕の趣味はゲーム、野球観戦、読書、自然観察、散歩など多岐にわたっています。

 そのために、何かがダメでもすぐに切り替えることが可能になっています。


 ちなみに僕のこの毎日の執筆は週20時間を毎週優に超えていますが、

 お金もかかっていませんし、一緒に住んでいる家族に全くバレていないので「影響が出ていないのでセーフ」と言ったところですかね。


 社会的影響力が無さすぎるのもあると思うんですけど(笑)。



質問者:

 なるほど……趣味を多彩にするか影響を出なくすることが重要なんですね。

 というか、依存症が深刻になっている世の中でカジノ誘致とかして大丈夫なんでしょうか?



筆者:

 全然大丈夫じゃないと思いますよ。僕のような”犠牲者”が増えるだけだと思います。

 

 カジノ対策に入場制限をします! 依存症治療に補助! とか実に間抜けな対策をしようとしていますが、そもそも誘致しなければいいだけの話です。


 僕が親子三代の自民党支持から離れたのも消費税増税がきっかけで、カジノ法案と種子法廃止が決め手だったというぐらい酷いものです。



質問者:

 しかもカジノを運営するのが外資ですからね……。

 せいぜい働く人ぐらいしか恩恵が無いという……。



筆者:

 日本は円安もあってあらゆる方向から外国資本の「草刈り場」と化していると思います。

 やれるだけのことをやって反対の姿勢を示していきたいですけどね。


 という事でここまでご覧いただきありがとうございました。

 今回はギャンブル依存症とゲーム依存症を近しいものであること。

 依存症を断ち切るためには物理的シャットダウンをすること。

 依存症とプロの職業の違いは周りや社会に迷惑をかけるかどうか? お金を稼げるかどうか? ではないのか? という事をお伝えさせていただきました。


 今後もこのような時事問題や政治経済、マスコミの問題について個人的な解説を行っていきますのでよろしければ、どうぞご覧ください。


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― 新着の感想 ―
[良い点] いずれ明らかになるのでしょうが、水原氏の使いこんだ金額と使っている 金額は相当に高額ですね。 絶句しますよ。 あんな人間が通訳なんて、大谷は運が悪いですねえ。 [一言] カジノ誘致は失敗し…
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