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僕と醤油の一斗缶   作者: たまごはん
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第2話 小指痛めて次頭かよ

朝起きたら醤油の一斗缶に小指をやられた。


考えるためにユニットバスにて考える人になった。

第2話


思い出せ、思い出せ、二日酔いか寝すぎによる頭痛可動か分からないがとにかく頭をフル回転させるんだ!何とかしてこの物体が家にあるのか突き止めなければならぬ!頑張れ!



物理的に頭を8の字に回したら酔い始めた。やはり二日酔いか?加えてトイレの上にある先端が割と尖った食器用洗剤にこめかみをうちつけた。二日酔いプラス寝すぎプラス物理的外傷。なんて日だ。ちなみに今日は火曜日、バリバリの平日である。



このままユニットバスにいては頭が持たない。早く用を済ませてリビングへ戻ろう。急いで小をしてトイレのレバーを時計方向に回して流した。小だけなのに大で流してしまった時のほんの僅かな罪悪感をわかってくれるものはいるだろうか。一人暮らしで水道代を払っている身として軽く後悔した。



とりあえず頭を働かせるためにコンビニで朝食でも取ろう。現在昼の11時だが、起きて初めて食べる食事は何時であろうと朝飯だ。例えよるだろうが朝飯と呼ぶことにしている。異論は認めない。財布を掴んで中身を確認しよう。2つ折りの財布を開いてまず目に入ったのは福沢諭吉…ではなくレシートの束だった。



レシートを溜めすぎると金運が下がる。とよく言われているが俺自身あまり運というのは信じないことにしている。金運は特にだ。証拠がない。ロジカルではない。決して昔蛇の抜け殻の金運アップの噂を信じてベリベリの財布にしまい込み、再びベリベリ言いながら開けたら抜け殻が粉砕し粉状態になっていて両親から叱られたことが原因ではない。



まぁとはいえ、減るかもしれないよりは増えるかもしれないの方が良いと考え、レシートを全部出してみた。すると1番手前にあったもの。今回の長らく続く問題が一気に解決した。そして、その理由も全て思い出した。寝癖が酷くまだ小指が腫れている俺に、窓から日が差し込む。



雲は晴れたようだ。

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