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如何にして神は世界を作ったのか
ちょっとずつかきます
遥か昔、世界は神によって作られた。
背に大きな翼を持った神は
世界を巡り、混沌から地を作り、空を作り、命を作った。
そして最後に、自らの姿に似せた人間を作った。
神は人間とともに長きを生きたが、やがて世界を人に託し自らは身を隠した。
身を隠した神は、人に自らの力を分け与えた。
その力は法術と今の世では呼ばれている。
神が隠れた世界の中で、人の中でも特に力を受け継いだ者が立ち、人を導く王となった。
その背には神から受け継ぎし翼があったという。
ーーーかみさまのつばさって どんなつばさなの?
幼い頃の記憶。
まだ眠りたくない、母から離れたくないと、
本当は気にならないことを聞いて、枕元に母を引き留めた。
ーーーそうね、きっと、