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26歳独身OL 副職:キューピッド

 どうか私にも、縁が結ばれる日が来ますように。

 私は今日、『天使の矢』を拾いました。



 ちょ、そんな顔をしないでください。ドン引かないでください。私だって可笑しなことを言っていることは自覚しているんです。『天使の矢』などという、童話か女児アニメくらいでしか登場しないようなアイテムがこの世に存在するなんて、誰がどう聞いたって信じない話ですよ。えぇ、そうでしょうとも。私だってそうです。

 ですが、それを承知の上でのお願いです。どうか、少しだけ私の話に耳を傾けてください。安心してください。お時間は多くは戴きません。お仕事やお勉強の片手間に、なんとなく聞き流していただければ結構ですので。

 こほん、では、お話ししますね。あれは、お昼休みに食事に出かけ、会社に帰る道すがらでの出来事でした。



 私は営業部に所属しておりまして、普段は年の近い女性社員とお昼をご一緒するのですが、今日に限っていつものメンバーは全員出払っておりまして、一人で近くの喫茶店で食事を摂ったのでした。

 その帰り道。当然一人なもので、なんとなく目を伏せて歩いていますと、レンガ敷きの道の脇に何か光るものが刺さっているではありませんか。道行く人々はそれに目もくれませんでしたが、私はそれが気になって気になって仕方なく、終いにはそれを引っこ抜いてみたのです。

 それは不思議な形をした『矢』でした。四十センチ程の長さの白い棒。矢尻はピンク色のハート形を成しており、反対側には羽を模したような金色の装飾がされておりました。なんともメルヘンチックな造形。これを一言で言い表すなら、そう、『天使の矢』でした。

 一見、それはただのおもちゃのようでしたが、どうも様子がおかしいのです。その時はお昼休憩の時間でしたから、私はスーツ姿でヒールも履いていました。当然、メイクもです。そんな、明らかなOL姿の私が女児を対象にしたおもちゃを持っていることに、誰も奇異の目を向けてこなかったのです。普通、こんなミスマッチな様子の人が道端にいたら見てしまうでしょう。私だったら間違いなく見ていましたもん。ですが、道行く人の誰一人として、私を気に掛ける人はいませんでした。

 思えば、初めから様子がおかしかったのです。誰も、レンガの隙間に突き刺さっていたこれを一瞥すらすることなく歩き去っていくのですから。

 だとすれば、これが見えているのは私だけ? 霊感の全くない私ですが、齢26にして霊能力に目覚めたのでしょうか。子供のほうが霊的なものに敏感だと聞きます。もしやこれは、この年になっても彼氏の一人も出来たことがない私は、まだ身も心も清らかな少女である、ということを意味しているのでしょうか。

 そんなことを考えながら、いやいやそれはないよ、と自分で笑っておりました。引っこ抜いた『矢』をどうするか悩みましたが、元のレンガの隙間に戻すのも気が引けたので、取りあえず持って帰ることにしました。

 歩きながら、私は『天使の矢』をずっと眺めていました。歩きスマホならぬ、歩き天使の矢、ですね。……すみません、ヘンなことを言いました。忘れてください。

 ともかく、そればかりに気を取られていたのがマズかったのです。私は少し飛び出たレンガに躓き、きゃあ、と可笑しな声を上げながら前へ倒れてしまったのです。ですが、丁度前にいた女性の方が私を抱きとめてくださり、大事には至りませんでした。

「大丈夫ですか?」と優しく声を掛けてくださった彼女に頭を一つ下げ、顔を上げたときでした。何か違和感を感じたのです。すぐには気付きませんでしたが、手元が寂しかったのはすぐに感じました。見下ろせば『天使の矢』はなく、再び正面を見れば、彼女の左胸から金色の羽が生えていました。


 なんということでしょう。転んだ拍子に、私は『天使の矢』を彼女の心臓にぶっ刺してしまったのです。


 焦りました。青春時代を大人めの女子校で過ごし、大人めのキャラで通してきた私は、人に手を上げるどころか、罵った経験すらありませんでした。しかし、ここに来て私は人殺しをしてしまったのです。初めての犯罪が殺人となれば、親が泣くどころの騒ぎではありません。

 なんとかこの場を切り抜けようと考えようとしましたが、頭より先に体が動いていました。私は彼女の胸元に腕を伸ばし、突き刺さった矢を引っこ抜いていたのです。

 もう一度言います。焦っていたのです。これが本物の矢であれば、大怪我では済まなかったでしょう。考えなしに行動した自分に驚きですが、その場ではもっと驚きの光景が広がっていました。なんと、彼女の胸元は血の一滴すら流すことなく、服も全く裂けていなかったのです。勿論、手元の矢尻は綺麗なピンク色のままでした。

 私の目がおかしかったのでしょうか。この矢は確かに彼女の胸に深々と突き刺さっていました。にも関わらず、一切彼女を傷つけることはなかったのです。それを目の当たりにすれば、誰だってこれが普通の矢ではないことは察しがつくでしょう。

 ですがこの後、もっと不思議なことが目の前で起こったのです。お礼などを一言二言交わした後、彼女は私に背を向けて歩き出しました。それからすぐのことです。私の傍を駆け抜けていく一つの影がありました。それは私を追い越し、助けてくれた彼女を呼び止めました。その人は、爽やかな顔立ちが印象的な好青年でした。知り合いかと思いましたが、違うようでした。彼女は不思議そうな顔で彼を見上げていましたので。では、どういうことなのだろうかと聞き耳を立てていますと、驚きの台詞が飛び出してきたのです。


「あなたに一目惚れしました! 俺と付き合ってください!」


 なんということでしょう! 初対面っぽいのにいきなり告白をしたではありませんか! それに対し、女性は何と答えたか。


「……わたしで、良ければ」


 OKしてしまったのです!

 こんなこと、現実に起こりますか? いいえ、起こりません。

 考えられるとすれば、この『天使の矢』です。これまで、姿かたちがそれっぽかったので天使などと大それた単語を添えていましたが、これは本当の『天使の矢』なのかもしれません。

 皆さんもキューピッドの話は軽くはご存知でしょう。赤ん坊に白い羽が生えたアレです。あの子たちの放つ矢に射られると、途端に恋心が芽生えてしまうのだとか。それはまさに、今日私が目の当たりにした光景ではないですか。

 この矢には、不思議な力が宿っています。そして、それを手にした26歳独身OLの私は、キューピッドとして一つの恋を成就させてしまったのです。



 というのが、今日あった出来事です。この話を聞けば、冒頭で九分九厘疑いの目を向けていた皆さんも、少しは私のことを信じてくださったのではないでしょうか。

 ですが、ここからが問題です。つまり、例の『天使の矢』をどうするか、です。ついつい自宅まで持って帰ってしまいましたが、どうするのが正解なのでしょう。落し物として警察へ受け渡す? それとも、危険物として破棄する? 或いは、有難いものとして神棚にでも上げておきましょうか。

 何にせよ、これを手放すのは勿体無い気がします。だって、人の恋を結ぶ素晴らしい力を手に入れてしまったんですよ? 何てロマンチックなんでしょう。

 えぇ、そうです。これを手放すなんて惜しいことは出来ません。せめて、もう少し遊んでからでも、バチは当たりませんよね?


 ***


『天使の矢』を拾った翌日の今日。私はそれを携えて出勤していました。端から見れば、トートバッグにおもちゃを突っ込んでいる可笑しな人に映るでしょうが、心配は要りません。何故なら、この矢は他の人には見えないからです。

 こうして持ち歩いているのは、昨日のようなことがまた起こるのでは、という期待からです。人の恋を実らせる。二人の縁を繋ぐその感覚は、なんとも甘美なものでした。なので、是非とも誰かにこれをぶっ刺したい衝動に駆られますが、不用意な行動は取れません。矢は人に見えなくとも、私のおかしな行動は人に丸見えですからね。

 願望と理性の板挟みにあい、何だかもんもんとします。この気持ちを紛らわすため、給湯室でコーヒーを淹れていたときでした。ドアが開き、一年後輩の佐藤ちゃんが入ってきたのです。


「あ、先輩。いらしてたんですね。先輩もコーヒーですか?」


 明るく元気な印象の佐藤ちゃん。茶髪のボブカットに、ネコの髪留めがトレードマークです。


「そうですよ。佐藤ちゃんも飲みますか?」


「はい! ありがとうございます! 先輩のコーヒーはおいしいですからね」


「もう、またそんな調子の良いことを言って」


 佐藤ちゃんはうちの部署のマスコット的存在で、皆によく可愛がられています。私もついつい彼女を甘やかしてしまうのです。

 ですが、今日は少し様子が違いました。コーヒーを渡すと、佐藤ちゃんはマグを両手で持ちながら物言いたげな目でチラチラとこちらを見るのです。その顔は普段より元気がなさそうでした。何か相談ごとでもあるのでしょうか。


「どうしました? 元気がなさそうに見えますけど。何かありました? もしかして、彼氏にフラれたとか」


「どど、どうして分かっちゃったんですか!?」


 適当にカマをかけたら大正解でした。

 佐藤ちゃんの話を要約するとこんな感じでした。佐藤ちゃんには二年間付き合っていた彼氏がいて、彼女は彼のことが大好きなんですけど、どうやら彼氏は他に好きな子ができちゃったらしいのです。それで、浮気はいけないという良心から、佐藤ちゃんに別れを切り出したというのです。


「あたし……リョウくんのこと大好きなのに……リョウくんは違うって……」


 佐藤ちゃんはぐすんぐすんと鼻を鳴らしながら大粒の涙を流していました。彼女の肩をそっと抱きながら、しかし私は密かに胸を躍らせていました。そう、『天使の矢』の出番だと思ったからです。

 佐藤ちゃんは会社の後輩。アレをぶっ刺す隙はいくらでもあります。そして、私の仮説が本当なら、佐藤ちゃんもすぐに別の彼氏ができて円満解決です。


「大丈夫ですよ。佐藤ちゃんは良い子ですから、すぐにもっと良い彼氏ができます」


「ぐすん、一度も彼氏ができたことない先輩に言われても、説得力皆無です」


 その言葉にカチンと来た私は、自分の席に戻った後、息の根を止める勢いで佐藤ちゃんの心臓に『矢』をぶっ刺しました。

 その一時間後。佐藤ちゃんが隣の部署の高身長イケメンに告白されているのを目撃しました。


 ***


 社内初のカップルが誕生してタガが外れてしまったのでしょう。気付けば私は、社内で恋に悩める男女に『天使の矢』をぶっ刺しまくっていました。そうなれば当然カップルも大量発生してしまい、遂に独り身は私だけになってしまいました。

 初めは恋の火付け役を気取って良い気分でしたが、こうなってしまえば肩身の狭さを感じる毎日でした。給湯室で惚気話を聞くのはもうウンザリです。


「皆ばかり幸せになって、不公平です。私だって恋人の一人や二人欲しいのに」


 自宅のベッドに仰向けになり、『天使の矢』を天井に掲げます。射し込む月明かりが『矢』を淡く照らします。何となくネガティブになっているのは、宵闇のせいだけではないでしょう。

 人と人を結ぶ天使の矢。これに射られれば、途端に恋の縁が結ばれる。


「……ッ!! そうか! そうですよ!」


 まるで天から降ってきたようにある考えが浮かびました。私も恋人が欲しい。ならば、この『天使の矢』を自分にぶっ刺せばいいじゃないですか!

 どうして今の今まで気付かなかったのでしょう! こんなに簡単なことだったのに!

 そうと決まれば即実行です。大丈夫。皆これを刺されても痛くも痒くもなさそうでしたから。ささ、一思いにズブリと。


「あれ? ここは……」


 胸に矢を突き立てようとしたときでした。瞬き一つの瞬間に、周りの光景が一変したのです。ついさっきまで自室のベッドの上にいたはずなのに、今は見渡す限りの白が広がっていました。眩しい輝きが闇に慣れた目には厳しいですが、それも次第に慣れていきました。ですが、問題はそこではありません。


「なな、何事ですかぁ~」


 何が起こったのかさっぱり分かりません。もしや、夢でも見ているのでしょうか。だって、ちょっと前まで家だったんです、ここ。なのに、気付いたら真っ白な空間に放り出されて、訳が分かりません。なので、これは夢か、或いは。


「危ないところだった」


 突然、声が聞こえました。どこから聞こえたかは分かりませんが、幼さを感じる少女のような声でした。

 首を回せば、背後に人影が見えました。想像の通り背丈は小学校高学年程で、童顔の少女が目の前で浮いていました。そう、浮いていた、のです。

 少女はジト目で私を睨みつけていますが、それ以上に目を惹くのは彼女の背後。なんと、少女は大きく白い翼を背負っていたのです。頭上に輪っかはありませんでしたが、その姿はまさに天使でした。

 天使様はゆらりゆらりと近づいてきます。私は口をあんぐりと開いたまま、彼女を見上げていました。


「そのアホ面、どうやら事の重大さを理解していないようだな」


 容姿に似合わぬ高慢な態度。私は見下ろされながら、感動すら覚えていました。


「えと、お嬢ちゃん? お名前は何て言うの?」


「人間、取り敢えずそれは返してもらうぞ」


 どうやら、天使様は会話をするお積もりはないようです。

 天使様は腕を横へ薙ぎました。すると、それに引っ張られるように私の手から『天使の矢』が離れていったのです。青春を取り戻すためのマストアイテムを奪われ、あぁ、と情けない声が漏れました。


「人間、お前には罰を受けてもらう」


 そして、唐突に飛び出したお言葉。私は驚きを隠せません。


「罰!? わわ、私が何をしたって言うんですか! 訴える側にだって、説明責任はあるんですよ! それなのに、いきなりこんなところに連れ出されて、急に罰だと言われて、何が何だか理解が追いつきません! きちんと説明してください!」


「ちっ、面倒だな」


 嫌そうな顔を隠そうともせず、天使様は頭を掻いています。そして、仕方無さそうに口を開いたのです。


「これがただの矢じゃないってことは、お前も知っての通りだ。簡単に言えば、これは運命を曲げる力を持っている。出会うはずの人、起こるはずの事象。そういった諸々を、これの一刺しで変えることができる。

 運命ってのは、いろんな要因で捻じ曲がるものだ。そして、その積み重ねはやがて大きな影響をもたらす。バタフライエフェクトの話を知らない訳ではないだろう。あれこそ、運命の歪みの集大成だ。そうならないよう、我らは定期的にこいつで歪みを解消しているんだ。

 だが、歪みのない状態でこれを使えばどうなるか、足りない脳ミソでも想像がつくだろう。歪みはむしろ増大し、蓄積していく。お前は身近な人間の運命を曲げすぎた。そのしわ寄せは、お前自身にも深い影響を及ぼしている。つまり、お前の運命は今、過去最大に捻じ曲がっているんだ。

 その状態でお前自身にこれを使えばどうなるか。歪みの解消には膨大なエネルギーが発生する。お前の場合、そのエネルギーに時空は耐え切れないだろう。そのとき、何が起こるのか。もしかすると、世界が破滅するかもしれない」


 天使様の仰る意味の九割は理解できていませんが、どうやら私は知らぬ間に世界を滅ぼそうとしていたようです。

 ですが、やはり現実味がありません。天使様は、そんな私を置いてけ堀にして話を進めます。


「そもそも、運命を無断で曲げるのは大罪だ。それは、たとえ人間だとしても例に漏れない。これを人間が使えたこと自体に驚きだが、この落とし前はしっかりつけてもらう」


 落とし前。不穏な響きです。思えばさっき、罰だのと言っていました。私、何の刑に処されてしまうのでしょう。夢の中とは言え、想像したら体が震えてきました。


「ど、どうか、命だけはご勘弁をぉ」


 すると、天使様は呆れたように声を漏らしました。


「何を勘違いしている。誰がお前を殺すと言った」


 あれ? 違うのですか? 私、てっきり……。

 恐る恐る顔を上げれば、天使様はこの上ないアホを見るような目を私に向けていました。


「言っただろう。この落とし前をつけてもらうと。残念ながら我らも人手不足でな、お前の引き起こした歪みを解消するだけの余裕がない。故に、お前自身の手で解消してもらう。幸い、お前はこれを扱う才能はあるようだからな」


 んん? それはつまり。


「人間。お前に任務を与える。この矢で以って、運命の歪みを解消してこい!」


「え? ……えええぇぇ~!!」


 その瞬間、私の情けない叫びがこだましました。


 ***


 かくして、26歳独身OLの私は、天使様の元で働くことになりました。

『天使の矢』は私の手元に。天使様が仰るには、ピンク色の矢尻の矢は恋愛関係の運命を曲げるのだとか。いよいよキューピッド味を帯びてきましたね。


『しわ寄せのため、お前の恋愛運は現状最悪だ。お前を恋愛対象として見てくれるのは、精々犬畜生くらいだろうな。だが、ちゃんと働けば、自然としわ寄せも減っていく。人間の番が欲しいなら、自分のケツは自分で拭くってことだな』


 天使様はそう仰っていました。出会いを求めるなら、素直に働くしかないようです。元より自分で蒔いた種ですから、文句はありません。

 ですが、いい年した私には、この格好は少々キツい気がします。


「あの、天使様? これはちょっと恥ずかしいと言いますか、何と言いますか……」


 私は天使様と同様に薄い白のワンピースに身を包み、背中には純白の翼がついています。キラキラした装飾品なんかも身につけていて、端から見たら恥ずかしいコスプレをしているみたいです。因みに、翼は着脱式です。


「何を言っている。お前の為に用意したコスチュームだぞ。仮初めではあるが、ちゃんと空も飛べるし、手首のバンクルは運命の歪みを察知してくれる。その上、他の人間には見えないように結界も張ってある。所謂、仕事服だな」


 天使様の言葉は、慎ましい独身OLの頭では理解が難しいです。やはりこれは、とびきりメルヘンな夢なのでしょうか。


「さぁ、行け! 運命の歪みを取り除くために!」


「は、はいぃ~!」


 ですが、どの道選択肢は無いようです。私は翼をはためかせ、可愛らしい弓矢を手に大空へ飛び立ちます。向かうは夜の地上。銀色のバンクルが、歪みを察知してふるふると震えています。


「とにかく、がんばりますよ~!」


 がむしゃらな決意の叫びが、夜の空にこだましました。



 こうして、昼はOL、夜はキューピッドという、二足のわらじ生活が幕を開けたのです。


「私、ちゃんと元の生活に戻れるでしょうか?」


 それはきっと、誰にも分かりません。

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