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死神令嬢転生記  作者: 霜月陽
序章
1/7

プロローグ

はじめまして。

よろしくお願いします。

人も街も寝静まった午前2時。

聞こえてくるのは、

木々を揺らす風の音と、柱時計が時を刻む音のみ。


孤高の月が照らすのは、

全体が白と薄い茶色で統一された上品で落ち着いた部屋と、


窓枠に座る、少女。


ついさっきまで腰のあたりまで伸びていた

鮮やかなオレンジ色の髪は、

今はショートカットになっていて、一見少年のようにも見える。

切られた髪は、リボンでまとめて傍らにあるテーブルに置かれていた。


「そろそろ行こうか」

独り言のように呟いた少女に、反応する声がひとつ。

『本当に行くのか、(あるじ)

「行くよ。

 どうせ明日には、家どころか国から追放される訳だし。

 もしかして、ここを離れるの寂しい?幻夢(げんむ)

少女の金の双眸が声の主に向けられる。

『いや、そうではない。ただ確認しただけだ』

幻夢と呼ばれたその小さなドラゴンは、少女の肩の上で首を振った。

『俺は主の使い魔だ。主の決定に従う』

「そっか。ありがとね、幻夢」

『礼などいい。当然のことだ』


「…………当然、か」

誰に言うでも無くそう呟いて、


少女は音もなく、窓から飛び降りた。

誤字脱字などあればご指摘頂けたら嬉しいです。

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