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875、爆弾  作者: しぶや みつき
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第1話  875(ハナコ)との出会い

西暦3250年、日本は再び戦争をする国になっていた。

海軍、陸軍、空軍が作られていた。未成年16歳から希望者は軍に入隊できるようになっていた。

世界中を回り、戦いも行いながら、学業も同時に学ぶ軍人専用学校ができた。

戦場に行くことも許可された若者は、男女関係なくお国のために戦うのであった。

 これは、僕のいつも隣にいる。護身用メイドロイド875号こと、はなことの物語である。


 3月 25日(3250年)

 僕は、海野 高男。

僕は自分でも信じられないのだけれど、海軍長の息子である。

僕は、半年間(3月から8月まで)を、ここ平和な日本で学業に励み、青春を送っている。

残り半年間は、太平洋や南極大陸で、父と共に、戦争を行ない、命がけで生き延びる生活を

3年間送ってきた。

おかげで、クリスマス時期が一番最悪で、鶏肉が支給されないときは、野生の鯨の肉を食べたりした。

ハロウィンの時期は仲間が大量に犠牲になり、死体の中で過ごすという体験をした。

「あけまして、おめでとう。」と言い交わしていた仲間が死んでいく姿を毎年見てきた。

こんな戦争いつまで続くのか、諦めていた日々だったが、毎日が劇的に変わるかもしれないと

思う出来事が今日はあった。


 今日は、登校日で、学校から「武器の作り方を教えているラム先生から話があるので、地下にある理科室へ 来い。」とのメールが来た。

何でだろう…。と僕は疑問に思いながら地下へ向かった。

その部屋は、階段一番下に降りて、倉庫のような扉に指紋認証システムが搭載されていた。

ラム先生が指を翳して開けた。さらに、奥に声紋認証システムがあり、ラム先生が「開けよ、開け。」

と声を発すると、地下からエレベーターが上がってきた。そのエレベーターに先生と乗り込んだ。 エレベーターを降りて、僕は目を疑った。

そこで、護身用ドールを極秘に製造していたのだ。(父さんにいつも付いているあの護身用兵器は

ここで作られていたのか)感心して見ていると、ラム先生から「この実験室の真ん中にあるカプセル型の

充電器の中すごいお宝があるぞ。」僕は中をみると、さらにガチャガチャの機械があった。

ラム先生が、「それを回すのじゃ!」と言われ、素直に回した。

ガチャ、ガチャと一つのカプセルが出てきた。

「ぎゃー!」と悲鳴のような叫び声が実験室に響きわたった。

「ラム先生どうしたんですか?」倒れている先生を僕は発見した。

「私、霊来よ!」先生が突如乙女キャラになっていた。

「そのカプセルの中に、プロトタイプメイド 875(ハナコ)と書いてない?」

僕は、カプセルを開けた。確かに875と書いてある。

「この子が今日からあなたを守る護身用プロトタイプ875。」

「かわいいでしょ?通称ハナコよ。この子がこれからあなたの護身用プロトタイプよ。」

 僕は、唖然とした。

 目の前には、メイド服姿のかわいい女の子に見える人形がいたのだ。

 「さあ、これ書いてね。あなたは、ハナコの保護者としてサインしてね。」と言われなんだか府に落ちない中、サインをした。

「4月からは、学校ではあなたの妹として学校に通うからいつでも不信ももたれず、守ってもらえるわよ。これはあなたのお父様から頼まれたことだからよろしく!」ラム先生はそう言った。

えええ…!なんでまたそうなるの?僕は驚きを隠せない。

「これ取り扱い説明書だからね。」ラム先生から本を渡された。


 僕は、この日を境に生活が激震するのだった。



 


 

 

 

  

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