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可憐謌  作者: 豆腐。
3/6

「本当の目的?」

「いずれ知るさ」

ボスはお茶を一口飲んで、目を瞑った。

「翠、この店には誰が住んでいる?」

「住まいは別ですが、私とおじいちゃんが…」

ボスは目を開けてまゆをひそめた。

「親は?」

「いません。理由は分かりませんが、おじいちゃんに勘当されたと聞いています」

ボスは「だからだな」と呟いた。

「歳のわりに妙に大人びていたから、ちょっと気になった」

ボスはそう言って、またお茶を一口飲んだ。

「ごめんな」

ボスは小さく、ポツリと呟いた。

「気にしないでください」

同じように私も小さく呟くように言った。

「翠さんと兄貴、いい感じじゃないですか〜。皆、翠さんと兄貴に乾杯!」

グラサンに合わせて、野太い野郎共の声が店内に響く。

お酒がはいり気分が良くなったのだろう。かなり、うるさい。

「うるさいわ、ぼけっ!」

ボスは真っ赤になり、怒鳴った。あんたのほうが、うるさいわ。

「だめだ、酒がはいってる。翠、一端おいとまさせてもらうわ」

ボスは「ごちそうさん」

と言って、部下達と店を出た。

もう、二度と来ないでね♪

食べ散らかした店内に袴姿の男が一人立っていた。

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