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可憐謌  作者: 豆腐。
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借金取り達の姿が見えた。「おじいちゃん、借金取り達が来た!」

「そうかい。んじゃ、あとは頼んだ」

白いあごひげを撫でながらおじいちゃんは店を出ていった。借金取り達に見付からないように裏口からそっと。

「おい、じーさんっ」

借金取り達が怒鳴り込んできた。

「祖父は今留守ですが」

借金取り達はギロリと私を睨んだ。その内の一人、借金取り達のリーダーと思われる整った顔立ちの男がポッと赤くなった。

「じ、じーさんは何処に行った?」

「分かりません」

男はますます顔を赤らめる。何だ、お前?

「お、お前はじーさんの孫か?」

「はい、そうですが」

「名前は何だ?」

「翠」

男は「なるほど」と頷く。何がなるほどなのだろうか。

「よし、翠。じーさんが帰ってくるまで俺達を待たせろ」

嫌だ。

返事をしていないのにも関わらず、借金取り達は店の奥に上がりこんだ。

「翠、じーさんが帰って来なかったらお前を人質として連れて行く」


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