五臓見摑六腑引混
胸に覚えた違和感は
混ぜるな危険だった
ひとりきりではいずれ過ちを犯す
殺したくてやめられない人形解体
届かない五臓六腑
灰の海でたゆたうそれは
痛みさえ忘れているんだ
締め付けるたびに
血走って
血管はみるみる細く伸び上がる
見えないものを見た
温度は熱に切り替わり
ぶよぶよの弱さを自ら晒し出したいと
口説かれた
奥に集めて
構う
少しずつ冷えていく
死に様を
胸に覚えた違和感は
混ぜるな危険だった
力みすぎて
はみ出た
中にはいっぱい
全部繋げたら一つの街ができそうだ