悪魔
「今回の目的は言っちまうと七つの大罪を司る悪魔の全滅だ」
「は?」
そのリアクションは何なんだ。こっちが は? なんだけど?
「それは、どういう意味の は? なんだ?」
「唐突すぎね?って思ったのと、悪魔って実在したんだなって思ったから」
「人のお偉いさんが言ってないのか?」
「言ってた。どこどこで被害があったとか。でも実感は湧かない感じ」
へえ。前世にもあったなーそういうの。飢餓とか貧困とか言われても正直わからんかった。
「ふうん。で、今まで俺が斃したのがアスモデウス。色欲の悪魔だな」
「え、なんでそいつから?」
「探してて一番最初にエンカウントしたからだけど」
「強かった?」
「いや?あいつ蠍の形しててさ、相手の腹に毒を孕ませるっていう《妊娠》能力だったけど本体は全然だった」
「へえ。あとさ、今回狙いとかある?」
「ある。和にあげたあのグローブで魔力痕つけてあるからそこに転移で飛べば」
「敵の能力的なのは?」
「分からん。なんか配下連れてたのは覚えてる」
「OK。・・・そういえば、なんで悪魔全滅させるの?」
「・・・・・・ノーコメントで」
「・・・ん」
これ言えただけでも褒めてほしい。思い出すだけでもこの辺りを焦土にさせそうだ。
「じゃあ、転移しよう。全員武器構えて」
いつもより強い殺意を抱え、戦場に向かう。