仲間
いろいろあって、夜。
「ねえ、京矢ってさ、野宿すんの?」
「うん。そうだけど?」
「どうやって寝てんの?風呂は?」
「土壁造って寝てるよ。体は水をかけて擦ってる。というか、俺アンデッドだから汗とか搔かんよ?」
「ふうん?もう遅いし俺ら帰るわ」
「OK。・・・そういえばさ、俺明日ここいないから」
「え、なんで?」
「ちょっとやりたいことあるからさ」
「俺らついてっていい?」
「いいけど今後一生で何があっても自己責任でね」
「え?なにすんの?」
「んー。ついてきたら教えるわ」
「じゃあ行く」
『え?』
ハモった。
「いや、一生棒に振るよ?」
「いいよ」
「・・・遊び半分ならやめろ」
思わず口調が強くなる。
「いいよ。行くよ。何年越しにに合ったと思ってるの?奇跡みたいな再会して一日で死別はないよ?」
「ええー」
顔がガチだ。というか、信じるんだな。一生を捨てるとか言われても普通まず疑えよ・・・。
「いいけどさぁ」
「じゃあ俺らも行くわ」
「ら?」
「ら」
「いいの?」
「いいよ?つかもとから行くつもりだったし」
「同じく」
「じゃあ隣に同じく」
「じゃあってなんだ・・・左に同じく」
「俺から見て北にいる奴に同じく」
「同じです」
「同じだね」
「んじゃ俺も」
・・・え、こういう雰囲気?ドラマとかで無謀な挑戦する主人公に賛同する仲間たち、みたいな空気になってるけどそんな感動的か?というかこんな大勢いらない・・・。
「まぁ。別にいいけどさ」
というわけで全員参加で。