紹介
順番は次の通り。
1.赤髪
2.チビ
3.青髪
4.水色髪
5.白髪
6.茶髪
7.銀髪
8.薄紫髪
9.俺
最後だ・・・。別に順番とか気にしないけどさ。
一番のやつは赤髪の短髪。ザ・戦闘スタイルみたいな格好してて、背中に大剣を背負ってる。
「最初俺か。えっと、こっちでの名前はリテラチュア。前世の名前は阿島章十。基本的に冒険者として稼いでる。職業は剣士」
こいつ章十だったのか。ていうか、
「稼ぎと職業は別物なのか?」
「知らないんだ。こっちの世界には《職業》ってのがあるんだよ。まぁ、称号みたいなもんだ」
「ふーん。じゃあ次行こう」
この金髪チビは誰だ・・・。フード付きの半袖の服に半ズボン。こんなやつ前世にいたか?
「次 俺?オッケー。今世の名前はフォレンで前世の名前が一吏狗。章十と組んで冒険者やってる。職業は戦士」
吏狗か。なんか納得。
次は青髪か。背中に背負ってるやつよく見たら薙刀だよね?服装も和風っぽくて、長い髪を後ろで一つにまとめてる。
「私の名前はヒストと神楽水明。フォクラスのギルド職員やってるよ。職業は聖人。よろしく」
聖人て。どんな職業だよ。
次はボブカットの水色髪。吏狗ほどじゃなくても割と背が低くて、ラフな格好してる。それに合わない2mはありそうな大鎌を背負ってる。
「私はセオロジーって言います。前世の名前は伊柳緋空です。・・・無職です。称号的な意味じゃなくて、仕事的に」
え、無職?
「言ってなかったと思うけど、こいつ竜だから」
俺らの情報伝達能力が死んでいる件について。
「へぇ。何喰ってんの?」
「そういうこと訊くんだ・・・」
「その辺の魔物とかだよ」
「素直に言うんだ・・・」
「あんま気にしてないよ?」
「・・・次いっていいかな?」
会話に襟足の長い白髪が割り込みしてきた。服のサイズ明らかにあってないよな、それ。デカすぎん?
「どうぞ」
悪いのは俺らだけどな。緋空と章十も同罪だ。
「俺のこっちでの名前はロウって言って、前世の名前が天音奏徒だよ。俺も冒険者。職業は盾役」
「zzz・・・」
皮できた茶色のジャケットを着た茶髪が寝てる。人の話の時に寝るやつとか一人ぐらいしか思い当たらない。
「おい、起きろ」
「うん?あぁ。ダイナ、皇和・・・」
「おい?」
「和の実家は地属性の竜をレンタルしてて、それで稼いでる。職業は調教師だよ」
「へー」
「相槌適当だね。飽きてるでしょ」
「いやぁ?」
「・・・俺行くわ」
次は軍服と騎士服の中間をとったような服を着て、レイピアを腰に佩いた銀髪。
「サレア・フィロソフィー。前世の名前が陸島速。仕事は王都の直下部隊で職業が聖者と魔人」
「情報量多いって。なんで家名あんの?直下部隊?聖者と魔人って矛盾してない?んんん?」
「落ち着いて?家名があるのは家が貴族だからで、直下部隊についてはそういう部隊がある、としか言えない。聖者っていうのは聖人のワンランク上の職業で、魔人っていうのは魔術師、魔導士のステップを踏んだ魔術師系最高位の職業」
「・・・なるほど?ちょっと整理させて?」
・・・二分待ち・・・
「OK。次行こう」
次は薄い紫色の髪をした全体的に暗い色の服を着た少年。
「うい。俺はファマシスト。水沢凜南。盗賊やってる。職業も盗賊。かっこよくね?盗賊」
「最後俺か」
「無視された・・・」
「俺の名前はアスト。前世の名前は宮川京矢。吸血鬼で、職業は知らない。悪いね?パーティーに急に入ってきて」
「いや?別に?」
「そんならいいや」
全員自己紹介が終わった。