集合
まだか・・・?
王都の西北西に位置する、町の北側から南西にかけて森に囲まれた町フォクラス。
そのギルドの中の予約制会議室で人を待っている。
理由は竜の討伐隊の作戦会議。いつもは森の奥、の山のさらに奥に住んでいる竜が、なぜか人里近いところまで来ているということで組まれた討伐隊で、参加者は俺含め九人のはずだけど、俺以外まったく来ない。
なんでだろなー。 日にちと時間は間違ってないはずなのに。
なんか待ってても来なさそうだし、ロビーに行こう。
ロビーには伝えられていた情報と合致する八人を見つけた。
「何してたの?」
あろうことか、その八人の中の青髪ポニーテールの女がそういった。
・・・もしかして、俺なんか間違えた?
「え、集合ここだっけ?」
大剣を背負った短髪の男が答える。
「いや? なんか面倒だしここでいっかー、みたいな感じになって」
「・・・ここにしようって話、誰が言い出した?」
八人のうち金髪の背の低い少年が手を挙げる。
「俺への連絡は?」
「早く着いたし、入ってきたら見つけられるかなーと思って」
いや、ここすっごい混んでるけど。(怒)
よくないオーラが出ていたのか金髪のチビがうろたえる。
そっちが悪いんだろ?
「あの 落ち着いて? 深呼吸深呼吸」
結局会議は二時間遅れとなった。