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vsインフレノ銀行編弐

折りたたみ式のテーブルに、書き置きと、500円玉。「帰り遅くなるよ 好きなもの食べて」几帳面な字で一筆箋に書かれたその書き置きを、つまんでそのままゴミ箱に放り捨てる。500円玉がうまくつまめない。テーブルの端まで滑らせると、縁の部分にひっかけて剥がしとり、そのまま伊之助は、ジャンパーのポケットに突っ込んだ。

伊之助はさほど腹が空いていたわけではなかったが、全く食べないのも不健康だし、少しは太らないと高校で先生に心配されそうだ。

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