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絶対強者の姿

シャナとシルフの3人で城に来たわけだが

はは、ドリーズの判断はマジで正しかったな。

相当数の特殊個体だったか?

白いのは居ないが、青いの赤いの黒いの

なんか茶色いのも居るぜ、ありゃ初めて見た。

オレンジ色も居るし、なんとまぁ、カラフルだ。


「な、なんなの、なんなのさ!」

「ご、ゴブリン……こんなの知らない!」


この国の兵士達が必死に応戦してるが

カラフルなゴブリン達に押されてる。

オレンジ色とか切ったら半分になって増えてるし

茶色いのは兵士の攻撃が全く効いてない。

刃物が刺さっても刃物の方が折れてる。


オレンジ色も実質切断攻撃を受けたら

増えるわけだから、そりゃ無敵だよな。


「なんだ、あのゴブリンは……

 あんなの、バスロミア襲撃時には…」

「ドリーズなら知ってそうだが

 俺は全く知らねぇな」


切断されても増えるってそれはもう

生命じゃ無い様な気もするが

マジで色々と別け分からねぇ事になってるな。

ん、銀色のゴブリンもいるのか。


「な!」


銀色のゴブリンが魔法を放った。


「嘘! うわぁ!」


防衛に当ってた兵士の何人かが魔法を喰らい

甚大な被害を受けた。

マジで急がねぇとヤバいな。


「しゃな、シルフを頼む」

「は、はい」


急いでシルフを降ろして、兵士達に向って駆ける。


「あ」


1人の兵士が死を覚悟したような表情をして

赤ゴブリンの前で涙を流す。


「させるかよ! 俺が手が届く範囲で!

 可愛い女の子を殺させてたまるかっての!」

「ぎが!」


赤ゴブリンの攻撃を受け止め、ぶん殴った。


「あ……だ、誰……お、男の」

「のんきに見上げてる暇があるなら立ちな。

 腰が抜けて動けねぇってんなら這ってでも下がれ!」

「あ、あ……」

「全部俺が始末する! カワイ子ちゃん達は

 俺の背中に隠れるか城の中へ逃げな!」


分裂するゴブリンをぶん殴って粉砕。

刃物を折ってる奴も全力で殴って撃破する。


「が!」


銀色のゴブリンが構えようとしたが

何かをする前に殴れば終わる!


「させねぇぜ! ゴブリン共!

 俺が来たんだ! もう人は誰も死なせねぇ!

 だが、テメェらは死ね! ま、お前らにゃ

 恐怖って概念はねぇのかも知れねぇがな!」


特殊な色のゴブリン達を全て殴って撃破する。

切ったら分裂するなら木っ端微塵にすりゃいい。

刃物が通らねぇのは関係無く殴りゃ死ぬ!

素早い奴もそいつより速く動いて殴りゃ良い!

魔法を使うのも魔法ぶっ放すよりも早く殴る!

それで大体万事解決って奴さ!

攻撃力が高いのも知るか、俺の方がスゲー!

再生能力も関係無い! バラせば相手は死ぬ!


「ははは! 特殊能力だとか特殊個体だとか!

 そんなの全く関係ねぇぜ!

 無駄無駄! 圧倒的フィジカルの前にゃ!

 どんな奴もゴミ同然さ!」


全部をぶん殴って全てを排除すれば良い!

難しい事を考える必要はねぇのさ!


「あ、危ない! 後ろ!」

「あぁ?」


兵士の声が聞えて後ろを見ると

そこには金色のゴブリンが姿を見せてた。

存在感滅茶苦茶スゲーのに

存在感が無かったな。

金色のゴブリンは3体

同時にデカい剣を俺に向って振ってきた。


「いやぁあー!」


そんな光景を見た俺が助けた兵士が

悲痛な叫び声を上げる。だが


「はは!」


俺は全力の笑顔でその攻撃を受ける。

当然、折れたのはゴブリンの剣だ。


「あ、え……?」

「無駄無駄無駄! 鍛え直して来な!」


そして、俺は2体の金色のゴブリンの

頭を鷲掴みにして、両方を持ち上げ

もう1匹の金ゴブリンの頭にぶつける。

同時に3体の頭は吹き飛び、ゴブリンが消える。


「どうした! 隠し種はこの程度か!?

 奥の手って奴か? それも大した事ねぇな!

 不意打ちがどうしたよ!

 こちとらおめぇらより堅ぇぜ! 筋肉が!」

「やはり凄いですね、流石マグナ殿」


素早い動きで青ゴブリンを斬り裂きながら

シャナがシルフと共に合流した。


「あ、あなたは、しゃ、シャナさん!」

「久しぶりだな、よく持ちこたえたが

 私はすぐに用事が出来た。

 マグナ殿とシルフ殿が居るから大丈夫だろう。

 私は急いでラーデル殿に会いに行く!」

「誰だ?」

「ビスティック王国の国王様ですよ。

 急いで向います。マグナ殿はここを」

「あぁ、分かった、任せな」

「私はにーにと一緒に居る」

「あぁ、大丈夫だ、守ってやる!」

「シャナさん! ど、どうして!」

「マグナ殿を襲ったゴブリンが居ただろう?

 姿を消せるゴブリンが居る以上

 誰かがラーデル殿を守らねばならない。

 この中であれば、私が最適だ!」


確かに不意打ちを食らう可能性もあるしな。

だから、警戒心も強く即座に対応が出来る

シャナがこの国の王を守るのが最適と。

そりゃ、俺は不意打ちくらい掛けてたりするし?

まぁ、姿を消せる奴が居ると分かった以上

不意打ちなんて絶対に喰らわないが。

シルフも居る状況だ、確実に喰らわねぇ。


「シルフ、念の為、防御魔法は展開しておけよ?」

「ん、分かってる」

「じゃ、やるか! 兵士達は下がってても良いぞ!

 危ないからな!」

「し、しかし!」

「怪我してる奴を保護しろ! 城内に運べ!

 その後、ドアから城内に入れねぇようにする!

 だからさっさと逃げろ! 死にたくはねぇだろ!?」

「は、はい……」


兵士達が負傷した仲間を運んでる間に

俺は即座に動いてゴブリン共をぶん殴る。

俺1人で十分時間は稼げるからな。


「無駄無駄! こっから先には行かせねぇぞ!

 まぁ、隠れてる奴は最悪抜けるが!」


虚空に手を伸ばし、金ゴブリンを捕まえる。


「流石にバレる事はあるから過信すんなよ!」


そして、全力でぶん投げてゴブリン達を吹き飛ばす。

しばらく時間が経って、兵士達が避難した。


「うし、シルフ!」

「ん!」


俺の言葉の意味を理解したシルフが城の中へ入り

両手を叩いて一気に両手を大きく広げると同時に

一瞬、城が光ると同時に薄ら透明な防御魔法が展開され

城全体を完全に保護するような形になった。

城の中には屋上から入れるようになってる。


「ふむ」


シルフが防御魔法を展開してすぐくらいに

ドリーズが上空に姿を見せ

抱きかかえてる市民を屋上へ降ろすのが見えた。


その後、すぐにドリーズが飛び上がり

再び何処かへ移動する様が見える。


「さて、兵士達は負傷兵の保護も頼むが

 何より俺の可愛い妹も守ってくれよ!

 大丈夫だろうが、金の奴が来たら対処してくれ!」

「わ、分かりました」

「んじゃ、心置きなく戦おうか! ゴブリン共!

 相手は俺1人だぜ? さぁ! 最高に楽しめ!

 お前らが大好きな、蹂躙って奴をな!」


ま、蹂躙するのは俺の方だがね!

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