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領主の努力

あの騎士団長が来た後に

俺達はリスティア姫に合流して

領主が待つ城へ向った。


兵士達は俺達が来たのを確認し

道を空けて領主が居る場所へ。


「お待ちしておりました」


案内されたのは最初に来た部屋と同じだ。

まだ正式に面会が出来る状態では無いのだろう。

だから、この場所へ再度俺達を案内したと。


「お待たせして、申し訳ありません」

「いえ、不意にお呼びしたのはこちらです

 お忙しい中、申し訳ありません」


お互いにお辞儀をして、本題に入った。


「では、今回我々を呼んだ理由を

 お話ししていただけますでしょうか」

「えぇ、今回皆様に来ていただいた理由ですが

 同盟に関する理由です。

 今回、シャンデルナはこの短期間に

 ゴブリンの襲撃を2度も受けてしまっております」


最初の襲撃から、1週間程度は経ってたが

実際、結構な勢いで襲撃されてると言える。

まぁ、俺達のお陰で被害は無いのだが。


「現在、あなた方のお陰で我々シャンデルナは

 一切の被害を受けていないという状況。

 しかし、このままでは良くない」


俺達が離れたら終わるの間違いねぇからな。

ドリーズ的にはあまり良い状況ではないだろう。

あいつは俺達が全てを解決するのは良くない

ここの連中にも努力をさせなきゃ駄目だって考えだ。

だが、この状況で努力出来るように

環境を整えるには、俺達の力が必要ってね。


今の状況じゃ、俺達以外じゃ状況の打破は困難。

この状況で安定して同盟を組むのはほぼ不可能だ。


「ドリーズ様にあの様に言われておきながら

 今の我々は、あなた方に頼るしか無い。

 実に不甲斐ないと感じています。


 ですが、お願いを聞いて欲しいのです。

 どうか、他国との同盟を組むために

 協力をしていただきたいのです」


まぁ、ドリーズを怒らせても国は詰むし

このまま放置では確実に国は滅ぶ。

となると、俺達に頭を下げるしか無い。


領主という立場でありながら

彼女は躊躇いなく、俺達に頭を下げた。

彼女が最初に言ってた理念は間違いなかったな。

プライドで動いてるわけじゃ無くて

ちゃんと国の事を第一に考えてたと。


「そ、そんなキュリウス様! 頭を下げる必要は!」

「のぅ、リスティアよ、主は今優位に立っておる。

 シャンデルナの領主が頭を下げるのは当然じゃ。

 今、此奴がしておるのは、此奴に出来る

 最大の努力なのじゃよ」

「はい、私はあなた達に頭を下げることしか出来ない。

 この国で生きている国民達に選ばれた私は

 国民達の期待に答えるために努力する必要があります。

 なので、私は躊躇いなく、あなた方に頭を下げます。

 どうか、お願いします。私の事は好きにして構いません」

「し、しかし!」

「リスティアよ、どうする? この状況は非常に優位。

 この優位性を利用し、シャンデルナに対し

 バスロミアは不平等な条件を押付けて

 強引に同盟を組むことも可能じゃ。

 主には今、その力がある」

「どのような条件であろうと受入れます。

 このままではシャンデルナは滅ぶしか無い。

 その最悪の事態を避けるためであれば

 例え不平等な条件であろうと受入れます」

「……いいえ、我々は力を盾にして

 同盟を結ぶ等と言うことは決していたしません!」


力を盾にして強制的に不平等な同盟を結べるであろう

この状況ではあるがリスティア姫は

力を盾にして等と言うことは望んでないのだろう。

あくまで対等である同盟を組もうとしてる。


「これは世界的な危機なのです!

 そんな状況を悪用し、私腹を肥やすなど

 バスロミアの名が許しません!

 我々は先祖より受け継いできたこの名に

 決して泥を塗ることはしません!」

「つまり、不平等の条件を押付け

 同盟を結ぶような真似はしないと?」

「はい! 平等な立場で同盟を組みましょう。

 そして、お互いに死力を尽くし

 この危機を乗り越えましょう!」

「本当ですか!?」

「はい!」


そこら辺、かなりしっかりしてるな。


「良い話をしておるが、実を言うとじゃな

 マグナの判断が最も重要なのじゃ」

「まぁな、結局は最大戦力を保有してるのって

 実は俺だったりするわけだし。

 ま、俺の選択はとっくに決ってる。

 そりゃ手伝うよ、頭を下げて貰ったならやるさ」

「ありがとうございます!」

「でも! 1つだけお願いしたいことがあるぜ!」

「はい、何でも!」

「実はだな、俺、この国に

 ハーレムに入れたい女の子が居る!」


そう! 俺はこの国で手に入れたい女の子が出来たのだ!

とは言え、女の子の意思を尊重するのが俺のやり方。

あくまで偉い人からの許可を先に取りたいだけで

女の子が嫌だと言うなら、俺は大人しく諦めるが。


「どのような」

「分かってるかも知れないけど、ジュリアだ!

 俺はあの子をハーレムに入れたい」

「ジュリアですか」

「あぁ、勿論女の子の意思が一番重要だと思ってる。

 ジュリアにこの話をして、了承して貰ったら

 ジュリアが俺と一緒に来ることを許可して欲しいんだ。


 その許可が貰えるなら、俺は全力で手伝う!

 同盟を組むために護衛が必要だってなら

 その護衛だってする! だから、許可が欲しい!

 その許可をくれるなら、俺は喜んで協力する!」

「ふむ、実にお主らしい」


気に入った女の子を手に入れるためならば!

俺は国だろうと何だろうと救ってやるぜ!


「……分かりました、しかしあくまで私は

 ジュリアが了承した場合許可をするだけで

 彼女が了承しないのであれば……」

「あぁ、それで構わない、ジュリアの判断が大事だ。

 俺は女の子を無理矢理手籠めにしない。

 本人の意思を尊重するのが俺のやり方だ」

「分かりました、そう言うことであれば

 もし、彼女が了承をした際に

 我々はあなたを止めることはしません」

「サンキュー! じゃぁ、マジで協力しちゃうぜ!」

「ありがとうございます!」


うっしゃ! ジュリアを説得できれば

あいつをハーレムの1人に出来るぜ!

いやぁ! 最高だな! はは!

こりゃマジで頑張るぞ!


「ふ、マグナらしい理由じゃ。

 マグナが了承をしたならば儂は何も言うまい。

 ただ釘を刺しておくが

 儂らに全てを殲滅せよと命ずるのは無しじゃ。

 それではシャンデルなの為にならぬ」

「分かってます。これから起こるであろう

 世界の危機に挑むために我々は努力をします。

 では、お願いをしてもよろしいでしょうか」

「あぁ、どんなお願いだ?」

「はい、少々お待ちください」


キュリウスが懐から書状を取り出した。


「この書状を届けていただきたいのです」

「見ても良いか?」

「構いません」


ドリーズが書状を開けて中身を見た。

どうやら、中身は同盟の書状らしい。

シャンデルナの状況や

ゴブリンアーミーの事が記載されてる。


世界的な危機を脱するために協力したいと

そんな雰囲気の内容が記載されていた。


「なる程、同盟の書状か、国は?」

「ヴィステック王国です。

 我々が長く付き合っている国の1つ

 バスロミアも付き合いがありますよね?」

「はい、シャンデルナと同じ位深い縁があります」

「ヴィステック王国であれば協力をしてくれるはず」

「ふむ、なる程のぅ。バスロミアは書状を出すか?」

「はい、急ぎ用意します」

「じゃ、その両方を持って行けば良いんだな」

「簡単な仕事じゃな、協力をするとしよう」

「ありがとうございます!」

「では、私も急いで書状の用意をいたします」

「申し訳ありません、お願いします!」

「お互い力を合わせ、この危機を脱しましょう!」

「えぇ!」


次の目的地が決ったな。

はは、こりゃ、色んな国に行く事になりそうだ。

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