激レア種族の獣人に決闘を挑まれる
伊集院を返り討ちにした翌日。
モミジとコロンは、2人は次の街に向かうために通りを歩いていた
「そこの女、異世界人だな!」
その時、上から声を掛けられる。
二階建ての建物の上に、人影が立っていた。
人影が跳ぶ。10メートル以上の高さから飛び降り、しなやかに全身のばねを使って衝撃を吸収して、音もなく着地した。
一番特徴的なのは、頭に生えた獣の耳。形は狼のものに近い。逆立った銀の髪が背中まで伸びている。
背はすらっと高く、野性的でそれでいて凛々しい雰囲気を纏っている。年はモミジよりもひとまわり上だろうか。
格好は和風の軽鎧を着ていた。背中には短弓を背負い、腰には刀を差している。
「あれは、銀狼の獣人!?」
コロンが驚きの声を上げる。
「そんなに珍しいの?」
「はい。獣人の中でも非常に数が少ない突然変異とも言われている種族です。獣人は身体能力が高いのですが、その中でも銀狼の一族は特に高いと言われています」
銀狼の獣人が頷く。
「左様。我一族は獣人最強。他種族との戦では一度も後れを取ったことがない」
獣人が腕を組み、堂々と宣言する。
「私の名はヒヒバ・シャウラ。異世界人よ、貴殿に決闘を申し込む!」
「え、私異世界人じゃありません。家の仕事の手伝いで重い荷物運んでたらちょっと力持ちになっちゃっただけの普通の女の子でーす。私の家、ダンベル屋さんなんですよ」
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