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本の国  作者: 鹿目小太郎
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秘密基地

 俺には、自分しか知らない場所がある。秘密基地? そんなんじゃない。そこはこの世の世界にないんだ。あるのは俺の頭の中だけ。決して誰の邪魔もさせない、俺だけの居場所だ。


 俺の趣味は、読書とゲーム。成績は中の上。部活は入っていない。友達はクラスに何人か。休日に遊ぶような中ではないけど、教室ではいつもなんとなく一緒にいる。そんな関係性。家に帰ったらゲームをして、学校では本を読む。ただ一つ、ほかの人と違うかもなって思うのは、本を書いていることだ。


 その物語の世界が、俺が好きな場所。誰にも邪魔させない場所。


 え? 本を読んでみたいって? 絶対にダメ。誰にも読ませたことないんだから。まぁでも、ここで投稿する分には、誰も読まないだろうし、自分のことを誰も知らないだろうし、別にいいか。




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