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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ終止符編
99/117

陰キャ&陽キャVSテオ&ツクモ

「はははははははは……こいつを食らえ!」

テオは服の旨ポケットから針金を取り出し、そしてそれを曲げていく。

まるで子供の工作のように。

「何をやっているんだ? アイツ……」

影虎は静かにテオの様子を見守る。

すると、針金が銃の形を象った。

「クラフトオブドロー!」

バァン!

激しい爆発音とともに針金の銃から弾が発射された。


「何!? 飛燕突き!」

影虎は飛燕突きで弾丸を空中で突き、威力を殺した。

「おお……俺の銃を初手で防ぐとはな……だが相当驚いただろ?」

「たかが銃作れるくらいで何を……」

影虎が余裕そうに言うと、テオは勝ち誇るように言った。

「俺が創れるのは銃だけじゃ無いぞ? 例えば……」


テオは針金をさらに出して何かの形を象る。

それは……筒状になっており、引き金が付いている。

「これが何か分かるか? 正解は……」

テオは引き金を引いた。

すると何かが発射され影虎達に直撃し、大爆発を起こした。

「「「「「うわあああああああ!!!」」」」」

「正解はロケットランチャーだよ。あははははははは! 気分爽快だぁ! そんな訳で俺の霊基について教えてやる! 俺の霊基はクラフトオブドロー! 針金で物を象るとその“物”と同じ効力を発揮させる事が出来るっていうもんだ! 気持ちいぃーーー!」

「くっ……誰だよあいつにロケットランチャーの存在を教えた奴は……」


影虎は煤で真っ黒になりながらそうぼやいた。

そんな影虎達に更に追討ちを掛ける者が居た。

「テオ。あんたはちょっと引っ込んでなさい」

「何かやらかす気か? まあいいけどよ」

ツクモがテオを下がらせ、手を青白く光らせ呟いた。


「ーーー魔喰」

ツクモがそう呟いた直後、ツクモの手に夥しい程膨大な霊力が集まっていく。

そしてツクモは霊術を唱えて解き放った。

「ーーー八重霧氷朧月!!!」

「「「「「がはああああああああ!!!」」」」」

ツクモの霊術によって、影虎達と辺り一帯の森が全て氷結した。

全ての物がぼんやりとしか見えない程に。

皆佇むだけの氷像と化してしまった。


「これでいいでしょう。さあ帰りましょう」

「嘘だろ……というか俺まで巻き添えを食らったんだが……」

テオは針金製ロケットランチャーで身体に纏わり付いた氷を強引に破壊しながらツクモに文句を言う。

だがツクモは聞こえないフリをしてそれを無視した。

「ちっ……まあいいか、勇者は倒した訳だしな」

テオ達はスタスタと神殿を後にしようとした。

しかし。

この程度でやられる影虎達ではない。


「ーーー凍冴時雨月!!!」

ミコモが霊術で氷を破壊し、皆を氷の檻から解き放った。

「氷で氷を破壊するとは……芸の無い奴だな」

「別にどうでもいいじゃない」

テオの皮肉にミコモは気だるそうに返した。

「ミコモありがとよ、助かったぜ……それじゃあ反撃といくか。霧双隼飛翔!」

影虎は広範囲に無数の斬撃を放った。

それらはテオとツクモに襲い掛かる。


「クラフトオブドロー! ガトリング砲創造!」

「ーーー霧氷朧月!」

だがテオのガトリング砲連射とツクモの霊術によって遮られてしまった。

「ははははは、この程度かよ!」

「いいや、まだまだだぜ! アンサラー! 霧双飛燕斬!」

晴人がアンサラーで身体強化をし、さながら機械のような速さでテオの身体を切り刻む。

もはや幾多もの残像がぶれて見える。

それだけの技だったが……


「残念だったな……少し食らっちまったがそれ位では俺は倒れないぜ」

「こいつ……強いな……」

そう身体から血を流しながら豪語するテオに晴人は思わず呟いた。

修行により完全に剣術を極めている晴人の剣技をある程度防げるのだからとてつもない。

影虎の技に至っては二人がかりで防がれた為完全に相殺されてしまった。

「おい晴人……ここは二手に分かれて戦わないか? 二人同時じゃあ分が悪い! 役割を分けた方が良いと思うんだ」

「ああ、俺もそれに賛成だ。俺達はこの……テオって奴と戦うぜ」

「了解」


そして影虎は皆にその事を伝え、二手に分かれた。

ツクモと戦うのは影虎、エルドレット、ミコモ、萌葱の四人。

テオと戦うのは晴人、カミルレ、アルメリア、リトテだ。

「な、何故オレがハルトの兄貴の所に!?」

「人数が合わねえからだよ。他の奴が抜けたら色々と問題があるんだよ……許してくれ」

「まあ……分かったっす」

リトテは渋々と晴人の所に行った。


「さて……お前の相手は俺達だぜツクモさんよ」

「はあ~めんどくさ。まあいいや、相手してあげるわ」

影虎は刀を構えつつもつくづくツクモはミコモに似ているなと思った。

本当にミコモの先祖なのかも知れない。

「ツクモだっけ。あんた本当に私のご先祖様なの?」

「多分そうだと思うわ。あんたが魔喰を使えればね」

「ふーん。だとしても私は遠慮せずにあんたを倒すわ。仮にご先祖様だろうとあんた悪党だし」

「どうぞご自由に。まあ倒せないだろうけど」

ツクモはそう言ってクスクスと笑った。

第二の戦いが始まった。






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