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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ育児編
81/117

シラユキの謎

「うおわあああああ! これはやべえよ! とりあえず………霧双突き!」

影虎はロックの横側に回り込んで技を放つ。

しかし、ロックの筋肉の鎧が全て攻撃を弾いてしまう。

「嘘だろ!?」

「つりゃあああああああ!」

「のわっ!」


ロックは頭上に構えていた剣を方向を変えて横に薙ぎ払った。

影虎は強烈なその一撃を重心移動で辛うじてかわした。

訓練場に、突風が巻き起こる。

「うっ! どんだけ強いんだよ……俺等呼ぶ必要無かったんじゃねえの……」

「いくら強くとも私一人では限度がありますぞ。そりゃあ!」

「うおおっ! あ、危ねえ……」

影虎はロックの剣を再び避ける事に成功する。


「先程から守ってばかりですな……たまには攻めてはどうですかな?」

「それはどうですかね………霊剣草薙!!!」

影虎は霊剣草薙を行使する。

「手数で圧倒する霧双突きが効かないんなら霊力を注ぎ込める霊剣草薙を使えばいい話です……そいつには霊力をたっぷりと注いでおきました」

「なっ、何ですとおおおお!」

強力な斬撃がロックに襲い掛かる。


「うおりゃあああああああ!」

ロックは剣を盾代わりにして防ぐ。

「ふんぬっ!」

ロックは斬撃を地面に打ち下ろした。

だがロックはある事に気付く。

「か、カゲトラ殿はいったい何処に!?」

「………飛燕突き」

影虎はロックの背後に回って技を行使する。

だが……


「中々の不意打ち……でもまだまだ甘いですぞ!」

ロックとてこの国の兵士長。

影虎程度の不意打ちなどいとも簡単に見破ってしまう。

ロックは技を放とうとする影虎のレイピアの軌道を逸らし、袈裟切りにした。

「うわっ! これも見切られるのかよ!」

影虎は慌てて体を反らして避けようとするも剣が右肩に掠ってしまった。

「ぎゃあああああ! 肩があぁ~!」

「これで終わりですぞ」

「くっ……くそう……発動しろ、隠行Ⅱ!」

[隠行Ⅱを発動させます]

「あれ、何か変わった?」

影虎はアナウンスの変化に驚く。

彼の体を黒い火花が包み込む。


それを見たロックは……

「な、カゲトラ殿何ですかその黒い物は! まさかこれが勇者の能力!」

「そうですよ。ふっふっふ……」

影虎は次の瞬間、ロックの視界から消えた。

隠行Ⅱに進化してから隠行そのものの性能も上昇しており、素早く動くだけで相手の目から消える事が出来るようになっている。

「さて、ここからが本番ですよ……」

「それは流石に卑怯ですぞーーーっ!」


ロックは思わずそう叫んだ。

そうして本当の戦いが始まろうとしていたその時。

「カゲトラ殿ーーーっ! モエギ殿がお呼びでございます!」

「またシラユキに何かあったのか……」

影虎は申し訳無さそうに隠行を解いてロックの方を見る。

「行って来るのですぞカゲトラ殿。また戻ってきたら続きを致そう」

「はい!」

影虎は再び萌葱の所に向かった。

「今度は何ですか萌葱さん……俺だって修行っていう仕事が……」

「私だって修行してるよ影虎君! それよりもこれを見てよ!」

「え?」

萌葱はミコモの部屋を指差す。

そこにはおびただしい数の白い糸が蜘蛛の巣のように張られている。

だがミコモはそれを一切気にせずぐうぐうと気持ち良さそうに寝ていた。

白い糸の上をもぞもぞとシラユキが動いていた。


「何なのこれ……」

「いや俺に聞かれましても……リトテお前は……知ってる訳無いか」

「生まれてこのかた見た事ないっすよ、こんな光景」

三人はまたしても困惑する。

そして当のシラユキは口らしき部位から糸を出して遊んでいる。


「………とりあえずミコモを叩き起こしてこの糸を片付けましょう」

「そうだね……全く、シラユキの面倒は私が見るからって言ってたのに……」

「ミコモはこういう奴です。諦めましょう」

「辛辣ですねえ兄貴……」

萌葱が強引にミコモを起こす。


「起きて、ミコモちゃん」

「んん……」

「ほら起きてよ……」

「ふわあ……ぐう」

ミコモは萌葱の呼びかけを無視して二度寝をする。

萌葱はその様子を見て青筋を立て……

「起きんかゴラァ!」

「ぐふっ!」

ミコモの腹を思い切り蹴飛ばした。


「ええー!? ちょっとモエギの姉御ぉ!?」

「リトテ、多分大丈夫だから」

「遂に萌葱さんまでこの扱いになったか……」

「うえっ……」

影虎は腹を押さえて呻きながら起き上がるミコモを見ながらそう言った。


そんな事がありながらも四人は糸を片付けようとするが……

「固っ! 何この糸全然取れないし切れないんだけど! どういう素材で出来てるんだよ!」

「くっ、刀でも切れないとは……霊術を使うしかないな。ーーー霊力剣、業物」

影虎は霊術で刀の切れ味を上げる。

「これでどうだ……!」


すると、ようやく糸が切れた。

「霊術使ってやっと切れる強度の糸か……シラユキ凄いね」

「その強さをどっか別の所で発揮して欲しかったですね……」

「まあ、可愛いからいいじゃない」

「そういう問題じゃねえよ。ってかミコモお前も見てないで手伝え!」

「本当に何なんすかねシラユキって……」

「分かんねえよ……」

そうしてより一層、シラユキの謎が増えたのであった。






結構正体のヒントが出て来ましたね……

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