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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ遭遇編
41/117

勇者の役目

「では、引き受けますね」

「感謝してもしきれませんぞ……」

王は何度も影虎に礼を述べ続けた。

そして王はエルドレットとミコモに目を向ける。


「時にカゲトラ殿……そこにいる二人はカゲトラ殿のお仲間ですかな?」

「はい、俺のパーティメンバーです」

「名前を聞いてもよろしいかな?」

「お初にお目にかかります国王様。冒険者のエルドレットと申します」

「初めてお目にかかります国王様、同じく冒険者のミコモと申します」


王に名乗る二人。

さらに王はこう二人に問いかけた。

「お主等は確か……上級魔族討伐で表彰される者達ではあるまいか?」

「はい、作用で御座います」

エルドレットがそう答えると、王は強くこう言った。


「エルドレット殿、ミコモ殿、ワシはあなた方にも我が国を救う事に協力して欲しいと考えておる。是非、カゲトラ殿と共に戦って頂きたい!」

「当然です。カゲトラちゃ……カゲトラの補助はお任せください」

「ええ。私達もカゲトラに同行させてください」


二人ははっきりとそう言い放った。

影虎は自分が決めた事に二人を巻き込んでいいのだろうかと二人にこう聞いた。


「い、いいの二人共? 戦争は危険なんだぜ?」

「そんなの冒険者やってるんだから何度もあったわよ。それにカゲトラはまだ未熟なんだからほっとけないわよ」

「そうよ。弟子を未熟なまま放り出す師匠が何処にいるのよ。あとカゲトラちゃんの言う通りここに魔族が攻めて来たら本当に終わりよ。それなら出来る事をやっていくしかないじゃない!」


「そ、そうか……ありがとうエルさん、ミコモ」

そう言って影虎はガッと二人の肩を掴んだ。

二人も影虎の肩を叩く。


萌葱はええ話や……とハンカチで涙を拭いており、王もこれが仲間の絆か……としみじみと心を打たれていた。

そんな感動的なムードが流れている時に、間の悪い事にその男は影虎の前に現れた!


バン!

扉が勢いよく開けられ、その扉を開けた人物は大声でこう叫んだ。

「王様ー! 翳の勇者の有力な情報を……ってあれ? 何で萌葱さんがここに? それに……その人達は一体……」


最初の勢いは何処へやら陽の勇者こと向坂晴人は声をトーンダウンさせていく。

玉座の間はえもいわれぬ雰囲気に包まれ、まるで時が止まったかのようだった。


そしていきなり玉座の間入って来た晴人を見た事で萌葱は晴人に連絡をし忘れていた事をようやく思い出した。

「あ~ごめん晴人、もう私が翳の勇者見つけちゃった。テヘ☆」

「そんなああああああ! ギルドからここまで全力で飛ばして来たのに!」


「かわいそうに……」

跪く晴人を同情の目で見る影虎。

経緯はどうであれ、こうして役者は揃ったのであった。

「ではこれからの方針を。今後勇者様方にどのように動いて頂くか言っていきますぞ」

「「「「「はい」」」」」


場所はメコル城の会議室。

そこには先程のメンバーに加え晴人に少し遅れて城にやって来た晴人の仲間二人が集まっていた。


「まずハルト殿。あなたはしばらくこのメコル王国で魔族の調査をして貰いたい。

最近、メコル周辺で魔族の目撃情報が絶えんのだ。よろしくお頼みますぞ」

「「「了解です!」」」


晴人と仲間二人が王の言葉に頷く。

(ハーレムパーティかよ……取り合いで刺されて死ね)

影虎は晴人に負のオーラを向ける。


「次にモエギ殿。あなたにはカゲトラ殿のアドバイスを頼みたい」

「分かりました」

(マジか……神絵師が俺のパーティに……これはとんでもない事になったぞ……)

影虎は驚く限りであった。


「最後にカゲトラ殿、あなたはまず修行をし、それから依頼を行う事になりますな。今はエルドレット殿とミコモ殿がカゲトラ殿の師匠なのですな?それならば引き続きその修行をして頂きたい。我が国で上級魔族と単身で渡り合える者などそう居りません。頼みましたぞ、エルドレット殿、ミコモ殿」

「「ええ」」


影虎は翳の勇者という肩書きが付いても二人が師匠である事に安堵した。

「そしてカゲトラ殿はモエギ殿にアドバイスを受け、さらに我が国の宝物庫や文献で装備や情報を揃えて頂きたい」

「なるほど、分かりました」


影虎はそう答えながらも宝物庫の装備って一体……と期待に胸を膨らませる。

先代勇者の産物などもあるのだろうか。

「さて、方針は以上ですぞ。ですが今日はもうお疲れでしょう。 我が城でゆっくり休んで下され」

「ありがとうございます! それではお言葉に甘えて」

「有難うございます。ではくつろがせて頂きますね」

「お気遣いに感謝します!」


勇者三人が代表して王に感謝の言葉を贈った。

会議室の扉の外に居た使用人が部屋に案内をする。

部屋はそれぞれ全員に人個室与えられた。

「すげえ……何てゴテゴテした装飾なんだ……流石中世って感じだ……」


影虎が部屋の装飾に感心していると。

「ちょっと! 私がハルトの部屋で寝るのよ! カミルレは一人で自分の部屋で寝てなさい!」

「何ですって! ハルトと一緒の部屋で寝るのは私よ! アルメリアこそ部屋で一人で酒でも飲んでなさい!」

「じゃあハルトに決めてもらいましょう。あなたと私のどっちと一緒の部屋で寝るか」

「いいわ……受けて立とうじゃないのよ……」

「え……ちょ……」

「「ハルト、今日どっちと寝るの?」」


晴人の仲間二人が晴人を取り合っている声が聞こえた。

晴人はどうやら困った様子だ。

それを見た影虎はもちろん。

「けっ、勝手にやってろリア充が……」

と吐き捨て、自分の部屋でくつろぐ事にした。





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