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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ覚醒編
25/117

新たなる依頼

遅くなってしまいました。

申し訳ございません。

「魔族討伐の報酬としてお二人に五十万メコを渡します」

冒険者ギルド内におおーっという他の冒険者達の声が聞こえた。

影虎は今、オウレンと共に下級魔族の討伐の報酬を受け取りに来ていた。


目撃情報が多かったのと、オウレンのギルドの信用の厚さから討伐の証明が成った。

「魔族を倒したのはカゲトラ君なのに……良いんだろうかこんなに……」


「オウレンさんが子供を守ってくれたおかげで僕は心おきなく戦えたんですよ。それに途中まであの魔族を食い止めていたしMVPは俺だけじゃなくてオウレンさんもですよ」


影虎が心からそう言うとオウレンはにっこりと笑い。

「そうかい……ならお言葉に甘えてありがたく頂くとしようかね」

丁寧に報酬を懐に入れた。


(それにしても……こんなに貰えるとはな……子供を守りながらとはいえオウレンさんが苦戦した相手を倒した俺ってやっぱめっちゃ強くなってんだな)


影虎はまるで漫画みたいだなと苦笑しつつ、報酬をバックに入れた。

そして係の人がさらにこう告げる。


「報酬は以上ですが……カゲトラさんは少し残って頂きたいのですが……」

「え? 何だろう?」


そうして影虎だけ何故か呼び出された。

まさか魔族と遭遇し過ぎてあらぬ疑いを掛けられるんじゃ、と身構える影虎。


おそるおそる係の人に付いて行くと、ギルドの奥に案内された。

「あの…恐れ入りますがあのお二人を呼んで頂けますか?」

「ええ!? まあいいですけど……」


影虎は絶句した。

エルドレットのみを呼ぶならまだしも、ミコモまで召集するとは、余程の何かがあったという事である。


「一体何が……というか最近本当に色々な事に巻き込まれるなあ……」

携帯で二人を呼び、出された紅茶とケーキを美味しく頂きながらしばらく待っていると、二人がやって来た。


二人が入る直前、ギルドから恐怖心から出たと思しき叫び声を聞いたが、影虎は深く考えない事にした。

「失礼します」

「どうぞお掛けください」


係の人は二人が座ってから話を切り出した。

「今日はわざわざお越しくださりありがとうございます。それで、用件なのですが……実はメコルの山で謎の洞窟が発見されまして……それの調査をして頂きたいのです」


どうやら疑いを掛けられているとかでは無さそうだと影虎は安心した。

「それは良いのですが……何故私達に?」


エルドレットはいつもの調子とはうって変わって真面目な様子でそう聞いた。

「その洞窟には鍵穴があるのですが誰も破壊する事が出来ずにいたのですが、魔族を撃退したあなた方なら強引に扉を破壊できるのではと白羽の矢が立ったのです」


つまり破壊力を求め、影虎達に依頼が回ってきたという事だ。

影虎は静かにミコモの方を睨む。

ミコモは影虎の視線に眉をひそめ。

「カゲトラ、何よ私の方を見て」


「いや何でもないさ……」

影虎はまさかこの依頼が回ってきたのはミコモが以前ギルドで仕出かした事が原因なのではと薄々感じた。


「まあそういう事なら、明日私達がその洞窟に向かいましょう」

「本当ですか? ありがとうございます!」

係の人は深々と頭を下げた。

そして準備にと街に買い物に行く影虎。

「さて……回復薬とか揃えないとな。魔族のせいで買い損なったし」


影虎は薬局や武器屋、霊術用品店などに行く事にした。

「まずは薬局からだな……一番ここから近いし」

人を避けながら走っているとすぐに薬局に着いた。


薬局とは言っても現代のような建物ではなく、レンガ調で奥で霊力などを使いすり鉢で原料を混ぜて作っているような所だ。

カウンターの後ろに緑色や紫色をした液体が入った瓶がずらっと並んでいる。


「いらっしゃいませ~どの薬をご希望ですか?」

少し小太りな薬局の主人が影虎を出迎える。

「回復薬と解毒薬で」


因みに回復薬は回復の霊術と同程度の回復力を誇るが、当然味は苦い。

解毒薬も同様である。

影虎はもう少し味を何とかできないのかと言いたくなる気持ちを抑え、購入した薬品をバックに瓶が割れないように詰める。


「よっと……回復薬も解毒薬も買ったし、次は武器屋だな」

さらに影虎は走って武器屋に即辿り着く。

修行の成果で足も尋常ではないほどに速くなっている。


「いらっしゃい!何をお望みで?」

武器屋の店長は渋い声のダンディなタフガイという風貌をしていた。


「俺でも装備できそうな鎧と刀飾りを着ける紐をお願いします」

「分かったぜ……ちょいと待ってな」

影虎はやはり鎧はあった方が良いとエルドレットに言われ、報酬でお金もあるのでこれを機に鎧を買う事にした。


紐は刀に依代を付けて無くならないようにする為である。

壁に立てかけられた武器や鎧などを見ていると、やがて武器屋の店長が鎧と紐を持って来た。


「細身の兄ちゃんでも着られるのはこの三つがお勧めだな。最初にこのレザーメイルは防御効果はあまり高くはないが、軽くて動きやすいぞ。お次はチェインメイル。少し音は鳴るが防御効果は高くて良いぞ。突き刺されると防ぎようは無いがな……最後に、スケールメイル。鱗状の金属板を取り付けた鎧だな。防御効果は

高いがでかい音が鳴っちまうんだ……どれがいい?」


「これを下さい」

影虎は迷う事無く最後の……スケールメイルを選んだ。

「これでいいんだな?大きな音が鳴るから奇襲には気を付けるんだぞ?」


「はい」

影虎としては、音が出ようが何だろうが隠行でカバーできるので問題は無かった。

隠形様様であった。






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