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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ終止符編
105/117

決着と幕開け

「さて……お前の負けだ! ………神威霊絶!!!」

晴人はアンサラーを光の如き速さで振るった。

剣に宿された極光が揺らめき、残像を残す。

その次の瞬間、テオの体は真っ二つに切られ、崩れ落ちた。

神威霊絶は光の霊力を反射させており、そしてそれらが絶大な切れ味を誇る刃となっているのだ。


「ぐああああああああああああああ!!!」

「お前の霊基は反則級だったよ確かに……アンサラー出された時は本当に驚いたし、

二本出された時なんかはっきり言って絶望したぜ……でもあの三人は諦めないで戦ってくれた……だから俺はお前に勝てたんだ。これが仲間の力って奴だよ……さてお前には色々と喋って貰わないといけない事がある。この襲撃はあのお方とやらの命令なんだろ? 誰なんだそいつは?」

晴人はアンサラーをテオの首筋に当てながら言う。

テオはその質問にこう答えた。


「残念だったな……俺はあのお方の正体なんざ知らねえ……ただ言える事は滅茶苦茶強いって事だけだ……俺を倒したお前達でも絶対に勝てない……そんな奴だ。戦争を止める方法とやらがどんな物かは知らないが、多分成功させた所でお前等は殺される運命なんだよ……じゃあな」

「なっ、この野朗……!」

テオは喋っている最中に針金を曲げて銃を創り出し、自身の頭を撃ち抜いて自殺してしまった。

晴人が止めるのも聞かずに。

「まさか死ぬとは……あのお方ってのは一体何なんだ……」

晴人は空を見ながらそう呟いた。

「おーい大丈夫か晴人ー! 助太刀に来たぞー!」

「ああ、もう倒したぞ! 大丈夫だぜ影虎!」

影虎は晴人の下へと駆けつけると、そこにはもう敵を倒した様子の晴人達が居た。

テオの死体はもう塵となって残っていない。

魔族とはそんな生き物のようだ。


「良かった、あいつ倒せたんだな! いや~あいつ等強かったな。何だったんだ……」

「何か“あのお方”とかいう奴の差し金って事しか分からなかったな。とりあえずは影虎の技で戦争を止めないか? そうしたらそいつも何とかなるかもしれないし」

「そうだな。急ごうぜ!」

そうして影虎達が再び神殿に入ろうとしたその時。

ズドドドドドド!!!

彼等の耳に、津波の様な音が聞こえた。


「何だこの音……何処だ? 何処から聞こえているんだ?」

「何か段々近づいて来るな……もしかしてあのお方って奴じゃないか影虎!」

「確かにそうかもな……なら尚の事急いで……」

影虎が皆に言いかけたその時。

萌葱が空を指差して皆に言った。

「ねえ、あれ見てよ!」

「「「「「え?」」」」」


皆が口を揃えてそう言った次の瞬間、空に津波の様に水を噴出して空中を飛ぶ物体が現れた。

それは影虎達の方へと近づいて来た。

「何かヤバい……逃げろ皆!」

影虎達は散り散りとなってその場から離れた刹那、大量の水がその飛行物体から落ちてきた。

さながら津波の如き水量だった。

「「「「「うわあああああああああ!!!」」」」」

影虎達は波に流されそして揉まれ、体のあちこちを打ち付けた。


「ごふっ……ぷはっ! 助かったか……皆は大丈夫なのか……?」

その津波は直ぐに別の所へと行った。

影虎は早々と起き上がって辺りを見渡す。

ピチャ……

パシャッ……

そんな影虎の耳に水が跳ねる音が入って来た。

「だ、誰だ!?」


影虎が慌てて音のした方角を振り向くと、そこには。

茶色の肩まで伸びた髪を持ち。

目付きの悪いいかにもな悪人顔をしており。

手に……何故かシャンプーハットを持った男が居た。

その男は何故か一滴も雫が垂れていなかった。

(シャンプーハット!? 何で!?)

影虎はその男の所持品に理解が出来なかった。

何故この男がこの場でそんな物を持っているのかと。

影虎が理解に苦しんでいると、男は薄笑いを浮かべながら言った。


「やあどうも翳の勇者……私は魔王……君達にあの二人を差し向けた者さ……」

「魔王……だと?」

「そうさ。まあこれはあくまで呼び名で、本当は坎の勇者なんだけどね」

「何……!? まだ勇者が居たのか!」

影虎は勇者は自分達三人のみだと考えていた為、男の存在に大いに驚かされた。

まだ勇者が存在するという情報は無かったので、おそらく魔族側の勇者という事なのだろうと影虎は考えた。


(いや待てよ……そう言えばあのメコル王城の書庫に……)

影虎はメコル王城の書庫を調べた際、このような文章があった事を思い出した。

『私の武器についても紹介しよう。何故かシーーーーハートである。意味が分からない』

(まさかこれ……シャンプーハットの事だったのか!? 嘘だろ!?)

影虎は驚愕する他無かった。

あれがヒントだったとは、と。

そんな影虎に男が更に言葉を掛ける。


「驚いただろう? それに私も君と同じ転生者さ。outoukiもヒットショットも知っている……」

「まあ勇者だしな……で、お前は何がしたいんだ? 何が目的なんだ?」

「ははは……率直に言おう……翳の勇者君、君が邪魔だから消しに来た。それだけだ」

「ふざけやがって……何で俺を殺そうとするんだよお前……」

「それは言えないな。どうせ君には理解出来ないし。おっと名乗っていなかったね……

私の名前は九鬼善方(くきよしかた)。冥土の土産にどうぞ……」

「俺は翳の勇者、尾野影虎だ……そのふざけた根性を叩き潰してやる! 俺の“決意”でな!」

最後の戦いが今、始まった。






遂にラストバトルです。

九鬼善方の恐ろしい霊基とは……!

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