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陰キャが異世界で無双してみた  作者: するめ狂い
陰キャ終止符編
103/117

陽キャVSテオその1

影虎達の死闘の真っ只中の時。

「さて……この辺りで降りるとするか」

男は人族の領地に足を踏み入れていた。

何故ここまで速く着いたのかは不明だ。

おそらく彼の霊基か勇者の武器に拠る所が大きいのだろう。

「さて……あの二人は大丈夫だよな……でも出来るだけ急いだ方が良いな。でないと戦を止められてしまうかもしれないし」

男は勇者の武器を取り出して、二人の下へと向かった。

「さて……相手は俺達――」

「カゲトラの兄貴に言われて来やした! あまりお役には立てないと思いやすがよろしくお願いしやすぜ!」

「おおマジで!? 助かるわ!」

戦闘開始の台詞を言おうとした晴人の元に、リトテが駆けつけた。

晴人は思わぬ助力に感謝した。

そして晴人はもう一度テオに向き直り、言い放った。


「さて……相手は俺達だぜ……二人は魔術の用意を! リトテは何か補助してくれ!

それじゃあ行くぞ!」

「「分かったわ!」」

「了解っす!」

「さっきと同じ台詞じゃねえか……もっといい台詞ねーのかよ」

一瞬で距離を詰め剣を振り下ろす晴人に、テオは晴人の台詞に呆れつつも針金のロケットランチャーでそれを防ぐ。

だが晴人のアンサラーの切れ味は伊達ではない。

晴人のアンサラーはロケットランチャーを一刀両断した。


「はあっ! これでお前のロケットランチャーも唯のガラクタだな! よし!」

「何!? 嘘だろ……お前のその剣は一体何なんだ……」

「……オレの出る幕がないっす……いい事っすけど……」

テオはこれが勇者の能力って奴か……と危機感を覚えた。

リトテも晴人の圧倒的な強さに驚いた。

因みにテオのクラフトオブドローで作成した物は針金で創られたものとは言え、硬度、頑丈さは普通の針金細工とは比較にならず、そのコピーした物と同じ頑丈さとなる。

すなわち頑丈さも再現出来るのだ。


「言われて教える程馬鹿じゃねーよ。ほらほらもっと行くぞ!」

「くっ! なら仕方ねえ……クラフトオブドロー!」

テオはアンサラーで斬りかかって来た晴人に針金で創り出した機関銃の銃口を向けた。

銃弾が目に見えぬ速度で飛び回る。

「この位なら楽勝だな。霧双飛燕斬!」

晴人は無数の剣撃を放ち、銃弾を全て切り落とした。


「き、機関銃の速度に対応しただと……化け物め……」

「俺一応勇者だしな。多分あそこで戦ってる影虎も萌葱さんも出来るぞ」

晴人の言葉にテオは更に驚かされた。

勇者とはそこまで強くなっていたのかと。

「そうか……ならばこっちも手加減はしねえぞ……クラフトオブドロー……アンサラー!」

「なっ!? 嘘だろ!?」

テオはニヤリと笑って霊基を発動させる。


そして創られた物は……

一振りの針金の剣。

「ほら行くぜ。とあっ!」

テオはその針金の剣を構えて晴人に斬りかかった。

晴人はテオの剣をアンサラーで受け止める。


「こ、この手応えは……力がどんどん上がってってるぞ!? まさかお前本当に……!」

「そうだよ。お前のアンサラーを完全にコピーしたんだぜ。俺のクラフトオブドローはそんな使い方も出来る……どうせ兵器創った所でお前なら全部壊せるからな……だから頑丈そうなアンサラーにしたって訳だよ! どうだ自分の武器で追い詰められる気分は!」

「くっ……」

晴人は爆発的に向上したテオの力に押されてしまう。

因みに影虎の翳翼も壊れないように晴人のアンサラーも壊れる事は無い。

つまりそれと同様テオが創り出した針金のアンサラーを壊す事は不可能なのだ。


「厄介な奴だな……でもお前じゃ俺に勝てないぜ……何故かって? それはな……」

晴人はニヤリと笑って自らの霊基である勇敢なる騎士を発動させる。

「勇敢なる騎士……これがある。それに……」

晴人は更にアンサラーを構えて技を放った。

「お前よりも俺の剣技の方が絶対に強い! 霧双燐光斬!」

青白く光輝く剣が、テオを断ち切らんと振り下ろされる。


「なあっ!? 同じアンサラーの筈なのに何でだよ!?」

テオはあまりの衝撃に弾き飛ばされた。

(このままでは不味い……まずは後衛の魔術師から倒さないと駄目だな……)

テオはそう考えて魔術を詠唱する二人を倒そうとするが……

何故か晴人から目を離す事が出来ない。

「お前……そういう霊基だったのかよ……クソッ!」

「だから言っただろ、お前じゃ勝てないって」

晴人は憤るテオにそう言った。


テオは晴人の発言にひどく憤慨した。

「何だとお前……たかが勇者にこの俺が勝てないだと……魔族最強の俺が……!?」

「……魔族の中では最強かもな、魔族の中ではな! さて止めだ食らえ……

真、クシフォン・テリオス!!!」

晴人は自身の奥の手であるクシフォン・テリオスを放った。

太陽をも凌駕する程の煌めきを宿した剣が横薙ぎに振るわれる。

勝ちを確信した晴人だったが……

「甘かったなあ……」

「嘘だろ……」

テオはその一撃を易々と受け止めていた。

二振りの、針金のアンサラーで。






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