第六部 ひたすら書く
方法序説の最後の部分に当たります。ヒーローズ・ジャーニー、ビートシート、シナリオボードをご用意頂けましたら、あとはパソコンに向かってください。ここからのあなたの使命は、自分が書いたシナリオボードに沿って、ただただ忠実に、1章1章地道に書いていくことにあります。そうです。ここからは、物珍しい方法論やテンプレートなどはありません。ただただ書くしかないのです。どんなに良いヒーローズ・ジャーニーやビートシート、シナリオボードを作っても、書かなければ小説は出来上がりません。モリは大体1章3000字を目安に、なるべく毎日1本というペースで書きます。大体25章から35章ほどの小説、7万字から10万字ほどを書きます。ここでモリができる唯一のアドバイスは、「機械的であれ」です。自分が考えた物語を疑ってはいけません。シナリオボードまで起こした以上、面白くないかもしれないと思っても、書ききってください。そこには、「小説をはじめて書き終えた」という達成感が待っています。そしてこの達成感は、何物にも変えがたいものです。1作物語がかけてしまえば、後は同じ手順を踏むだけで2作目が出来上がります。モリは現在3作目に取り掛かっているところです。
小説は決して『才能論』で出来ているのではありません。必要なのは『努力』と『根性』なのです。