名もなき少女に返信を
第11幕が開かれた──
某日未明、この短編手記が連載なのではないかという指摘を受けました。
確かに私は逃亡中の身です。
ですが、これはあくまで短編であり、一つ一つ丁寧に手作りされたものですので、
中にはイメージと大きく形が異なるものがあることは重々承知の上で逃亡しております。
また、ある時は大声を出して人の注意を引きつけ、
また、ある時には堂々と警備員の前を素通りします。
そのくらい、この学園の規則は見方によって大きく変わってしまうのです。
ですが、私自身が全力疾走に慣れておらず、☆は左足、♡は右足、そして挿入歌は♠︎というように、
密かにナンバリングをしていたことも事実でございます。
誠に申し訳ございません。
何分スリッパのまま走っているものですから、さすがに息が上がってきております。
この役所周りの地理には多少詳しいのですが、
あまりに時間が経ち過ぎているため見慣れない建物も多く、今更変更出来ないのが現状です。
この先、私は三人の読者を産むため、
茶色のトイプードルを連れた道案内の少女を出現させますが、
性的描写は一切カットし、一人の子を儲けた事実だけ記します。
そして昔と違いコンクリートで護岸工事されていたため、川に降りる手伝いをしてくれた舟上の美女とも一人の子を儲け、
さらに、向こう岸に渡った後の女性の門番とも一人の子を儲けたことも略させていただきます。
いずれも髪の長い私好みの女性達です。
この女性達(同一人物)と三人の子供達は後々伏線となりますので、覚えておいていただけると幸いです。
最後に、冥界に住む皆様においては、多大なる混乱と混沌を生じたことをお詫びし、
無事、逃げおおせたことをご報告すると共に、
新章開幕となる第12幕を ご期待ください♡