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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

お財布の中に死人の顔がいっぱい

 それはわたしのお財布に死人の顔が一杯いた時の話です。


 お財布に死人の顔が一杯いるという事を友人に話すと、友人はすぐに除霊をしようと言い出しました。


 わたしはあまり気乗りしませんでしたが、友人の押しの強さに負けて除霊する事にしたのです。


 友人は除霊をするならばやはりお酒だろうと言い、わたしを居酒屋に連れて行きました。


 最初はわたしと友人だけで除霊をしていましたが、次第に友人は除霊をするならば人数が多いほうがいいと言い出し電話を掛け始めると、一人、また一人と除霊を行う人数が増えていきました。


 最終的には十人をゆうに超える数になっていました。


 わたしがお店のレジで最後の除霊の儀式を終えると歓声が湧き起こったのをよく覚えています。


 今はもう、わたしのお財布に死人の顔は一人としていません。


 誰もいなくなってしまったお財布の中をみて、わたしは寂しくなりました。


 最後にこれを読んでいるあなたへのわたしからのお願いです。


 もしあなたのお財布に死人の顔が一杯あらわれても、誰にも言わずにそっと見守ってあげてください。


 あなたがわたしと同じ間違いをおかさないように祈っています。


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― 新着の感想 ―
[一言] いや確かに死人だけど(笑) という事はこれからは硬貨しか持ち歩かないのかな?
[良い点] 死人の顔! 確かに! 素晴らしい着眼点です。 [一言] うーん、笑いが我慢出来ませんでした。w
[良い点] こういうはなし、好きです! 除霊される側にはなりたくないですが!!!
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