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ゴシック・狼男


狼男。RPGの世界においては『ライカンスロープ』と呼ばれ、古典モンスター三役の一つ。



このモンスターは吸血鬼の影響を色濃く持ち合わせています。


なぜなら吸血鬼の持つ超常能力である『狼型の魔物に変身する』『狼を操る』という面が丸っきりかぶるからです。


また狼男を示す呼び名に『ヴァンパイア』があるというのも両者が近しい存在と思われ易い理由でしょう。


その為、よく吸血鬼の下僕として、もしくは吸血鬼と対立する勢力として描かれる事が多かったりします。




伝説では魔女(ウィッチという単語には性別がありません)が狼男に変身する、というものがあります。




しかしこの伝説は物語に影響していません。狼男は吸血鬼映画の成功にあやかって製作された訳です。



……うん、そりゃ吸血鬼に影響うけるわな。




狼男に噛まれた者は同じく狼男となり、満月の月明かりを浴びて変身します。


この伝染性もまた吸血鬼から受け継がれたものですね。



狼男の特長として、人間の時は人間らしい思考が出来る。というのがあげられます。


この為、狼に変身した際の本能で行動する姿と人間に戻って苦悩する姿の対比が物語の軸になる事が多く、作品が以下の様な形になり易いと謂えます。




・主人公による一人称視点


・主人公が狼男に噛まれる





非常に困るのはこの形式、噛まれた瞬間から『未知』の存在で無くなる点です。


主人公は『モンスター』の正体を追う存在から、逆に追われる存在となり、ホラーからヒューマンドラマに変更されてしまう訳です。





しかし最近では若干の変更があります。進化してきていますね。


まず満月の影響から外れ、任意に変身出来る様になりました。映画『アンダーワールド』シリーズや『トワイライト』シリーズで狼男は任意変身を行います。


また、森などに小屋を建てて住み、人間と離れて暮らす描写も多くあります。これは映画『ハウリング』辺りから。



ファンタジーやアクションでは活躍の場が有りそうですが、古典風・現代風どちらにせよホラーの素材としては難のあるモンスターと謂えそうです。





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