Escape from heaven
交通事故で両親を亡くした笠原優真は
高校の卒業式後
両親と同じく交通事故にあって植物人間となった
唯一の家族の弟のお見舞いに旭山病院にきていた。
信頼している医師、旭山侑李にすべてを任せていた優真だったが、その病院に勤める空手仲間でもある看護士から、最近旭山の様子がおかしいと言われ、面会の終わった病院、弟の病室に忍び込んだ。
そこで、旭山が弟を殺害する現場を目撃する。
その大事な場面で優真は意識がなくなって
気づくと天国と呼ばれる世界にいた。
余命があるにも関わらず
間違いにより、天国へきた優真。
元の世界に戻るには
その世界に存在する
時間で変わる無限の穴のルートを
正確に通り戻らなければならないことを知る。
「私のことを信じて、ルートについてきて
必ずあなたをもとの世界に戻します」
優真のルート案内役だと言うハルはそういい、優真は現実味のないこの天国から脱出する方法を聞かされた。