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三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
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第7話 説明終了

書き忘れていましたが、竜樹の姿は眼鏡をかけていて髪の長さは短髪より短くもなく、長くもないといった感じです。

 「未来視?」 

 「ええ」

 「なるほど、確かに神竜ならば使えても不自然ではないですね。」

 「理解できてもらえたようで、なによりです。それで話を続けますが、問題は闇竜を倒し封印した後なのです。未来視で視た結果、これから先いくつもの試練がこの星とそこに住む命たちに降りかかります。中には、並みの力ではどうしようもないものもありました。そのため、あなたたちを過去に導いたのです。今話した事はあなたたちがここに来る前に視た事。未来はちょっとしたことで変わります。だから、あなたたちに変えてほしいのです。この星が消え去る未来を星が存続し生命を育んでいく未来へと……」

 

俺たちは神竜の言葉を聞き互いに目線を交わし、そしてうなずき合った。


「……なるほど。事情は分かりました。私たちの元クラスメートも生まれてくる星ですから、私たちも協力させていただきます」

俺たちを代表して海音寺さんがこう答えた。

「ですが、一つ質問を。なぜ百年前の世界に私たちを呼んだのですか?」


ん?あれ、そういえばそうだな…。自分が眠りについた後の事を俺たちに託したいなら、戦いの前後に俺たちを呼べばいいし、百年というのも中途半端な気がする。

だって、俺たちが竜になって百年生きたとしても、今目の前にいる神竜と同程度になれるとは思えない。そんな実力が上の神竜と話を聞いた限り互角に戦える者が相手では俺たちでは戦うこともできないだろう、逆に足手まといだ。


じゃあ、なぜこの時代に呼んだ?


 「それは簡単な話です。私と闇竜が戦う間あなたたちには私が作る異空間に入っていてもらうつもりです。しかし、異空間は魔力で生み出す、という性質上どうしても魔力の濃度が高くなります。それ故、最低限生物として成長し、その魔力濃度に耐えられるようになっていなければ、濃密な魔力によりダメージを負ってしまうのです。今回の条件でいえば、百年は必要だろうと考えたため今の時代に呼びました。ちなみに、この戦いでの戦力とは期待していません。たかだか、百年程度生きただけでは戦力にはなりませんから」

 なるほど、そういう事ね。つまりは隠れるにも一定の力が必要で最低限それが得られるであろう時代に呼んだということか。

 「分かりました。それでは、改めて協力させてもらいます」


 こうして俺たち三人と神竜ライトニアとの話し合いは終わった。

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