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三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
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第4話 説明

 「それについては、私が説明しましょう」

 

 その声は突然空間に響き渡った。

 

 (!? ……一体誰だ?さっき辺りを見回した時は、誰一人として見なかったぞ)

 

 そう思いながも、他の二人と視線を合わせ、共にうなずき覚悟を決めあうと、ゆっくりと声がした方へと視線を移す。


 そこには、竜がいた。


 はっきりいって度肝を抜かれた。なんだあれは、なんなんだあの存在は。

 姿だけならば、大きな翼をもち、俺たちの胴より余裕で太い四肢、それに負けず劣らずの太さを持つ尾という西洋の伝承などでよくみられるタイプの姿。鱗は金色で、なおかつ鱗自身もまたわずかに発光しているようだった。

 

 しかし、度肝を抜かれたのはそこではない。それは大きさだ。

 デカい、とにかくデカい。その竜はおおざっぱに見ても数百メートルはあった。まさに山が動いているような感じだ。

 ああ、これはもう無理だ。終わった。見れば海音寺さんと風鳥さんも俺と同じような顔をしていた。

 

 「あの、三人共そのようなこれ以上ない暗い顔していないで私の話を聞いてくれませんか?」


 そんな時だった。その巨大な竜が、俺たちに再度声をかけたのは…。

 

 (……え? あ、そうだ、そういえばそんな事を目の前の竜は言ってたはずだ)

 急いで、二人に声をかける。

 「二人共!! 竜が何か話そうとしてる。聞かないと!!!」

 「へっ?」 「あ、うん。」

 二人共まだ若干受け止めきってない気がするが、一応話を聞ける状態にはなったようだ。

 

 「どうやら、話を聞ける状態になったようですね」

 「はい。お待たせしました」

 「それでは、話を始めますが、最初に注意を一つ。質問は最後にまとめて受け付けます。良いですか?」

 「??? ……わかりました」

 質問は最後にまとめて受け付ける?どうゆうことだろう?とりあえず、話を前に進めるために了承しておいた。

 

 「まず、一番基本的なことから。あなたたちは日本において死亡し、この世界に転生しました。」

 「!」「!」「!」

 ……それって、つまり海音寺さんの予想が当たってたってことか……

 

 「ちょっと待ってください。死亡したってどうゆう…」

 「質問は最後にまとめて、といったはずです」

 海音寺さんの質問はさえぎられてしまった。

 「続けます。死亡したのは、あなたたちを含めて二十六人です。そして、あなたたちを除いて全員がこの世界に転生します。……まあ、生まれる種族は別々でしょうが」

 

 え……俺たちを除いて?それに、します(・・・)?なんで未来形?

うーん、どうしても長くなって一話をまたいでしまう…

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