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砂糖と雑巾  作者: お空
7/24

頼る私はsweet?

わけのわからんサブタイトルになってしまいました。

すいません。

「どこ行ったんだよ…」

守がビックリしている。

母さんが携帯を持たずに出掛けるなんて珍しい。

しかも、昨夜から帰ってないとのことだ。

「男の所に…?」

この家に父親はないない。幼い頃に、不治の病を患い、病死した。

そんなドラマチックな死に方だったらしい。

母さんは私と守のため、必死に働き、育てた立派な母親だと、私は思う。幼い頃から変わらない手作り料理も私は尊敬している。

「…守」

「何だよ」

「母さんを信じよう」

守は深くうなずいた。

「もし、悪い結果になっても、受け入れよう?」

「悪い結果って…」

私の言葉に意味が理解できない守は、イラだちを感じたようだ。

「父さんの元に行っちゃってもってこと」

感情を押し殺したように言ったつもりだったが、声が震えた。

守は私の気持ちを読み取ったようで、

「ああ」

と答えて、守は優しい眼をして母さんの携帯を自分のポケットに入れた。



「大丈夫?」

幼馴染みの星野菜々子が私の顔をのぞきこむ。当然だ、私がうつむいているのだから。

「あぁ、うん…」

昔から付き合いのある、菜々子に事情を全て話した。


朝帰りしたあと、母さんがいないこと──。


「カンちゃんのお母さんがそんなことになるなんて…珍しい」

菜々子が言った。やはりか。

“そんなこと”にもまだなっていないレベルだけど、これから“そんなこと”になる可能性は大いにあるわけだ。

そこで、大事にもならなくても、ああだこうだ言われない幼馴染み、菜々子に相談した。

それに、菜々子なら何か有力なアイデアが浮かぶかも知れない。そう思った。

当初は陽子に相談しようと決めていた。

だけどあの夢が邪魔をする。気まずかった。顔を見れない気がした。

私はちっぽけな女だ。



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