表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/42

14: 暑いのは嫌なのである ※

※イラストありきで作られています。

 

 我輩、温かい気候は好んでいる。

 ぽかぽかと暖かな風も好ましく、ぽかぽかと照らされる陽射しも心地が良い。

 その穏やかな環境で、まったりと寝て過ごす……。

 まっこと至極である。


 何も考えずに陽の光に我が身を晒すこと以上の快楽が、この世にあろうか?

 いや、ない。


 そんな温かいのが好きな我輩ではあるが――――

 熱いのは許せぬのである!

 

 我輩を熱し、溶かさんとするとするほどの日差し!

 我輩の喉の渇きを誘発し、干からびさせんとする猛暑!

 

 まっことこの時期の季節と来たら、度し難い。

 筆舌に尽くしがたしとは、正にこの事なのである。

 熱いのは嫌なのだ。



 まあ、そんな日は日陰で過ごす事こそ吉である。

 軒先の影の下も良いが、陽の入り方によって影は移動する。

 それに合わせて移動するのは、非常に面倒でもある。


 にゃふふふ。

 

 だが、我輩は物知りなのである。

 もっと良い場所を、我輩は知っているのだ。


 それは人間が移動する時に使う、乗り物の下の空間である。

 身体のでかい人間には不自由があろうが、我輩達にとっては最適な場所なのだ。

 ここであれば影は動かぬので、日が直接当たることもない。

 狭い空間は望む所である。


 にゃふぁふぁ……む。


 ちと眠くなってきた。

 ともかく、我輩は一眠りするのである。

 

 …………ぐぅ。


 ……………………すやすや。


 ………………………………すやすにゃ。



 

挿絵(By みてみん)




 すやす…………熱い。


 ……乗り物が移動している。


 人間、許すまじ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ