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11: こみゅにけーしょんなのである

 

 我が種族は孤高を好む。

 決して、必要以上に群れたりはしないのである。


 とはいえ、情報収集するためには会話をすることが重要だ。

 なので仕方なく我輩は、隣の家の同胞に話を聞いてやることにしたのである。

 決して、話し相手が欲しい訳ではない。


 隣の同胞は見た目はまだ若く、凡そ二歳というところだろう。

 我が種族が最も行動盛んな年頃である。

 だがそれなのに、こうして家の外で呼びかけてもこの同胞は全く反応しない。

 目を瞑って、全く我輩を見ようとしない。


 むかっぱらが立つのである。

 我輩を誰だと思っているのか。

 まったく知能の低い同族には参るのである。 

 しかも、ふかふかの毛並みをしているなどと……。

 まっこと嘆かわしい。

 狩猟種族としては短毛が常識なのである。



 む。人間のメスがいる。

 あれが、その小癪な同族の主人だろうか。

 こっちに来る。

 煩わしい。早い所退散した方が良いか……む?

 

 ふふん。どうやらこの人間。

 我輩の凛々しさに、参ってしまったようだ。

 すっかり顔がにやけているのである。


 ふん。それならば仕方ない。

 本来ならば主人以外の人間には触れさせはせぬのだが、特別に触れさせてやろうでは…………ぬお!?

 

 何だ! この同族!? 

 突然目の色を変えて我輩を襲ってきおった!

 主人を取られるとでも思ったか!?

 愚かである。まっこと愚かである。

 至高なる我輩が人間など相手にするかっ!

 全く飼いならされおってからにっ!


 だが我輩を舐めるなっ!

 貴様如き小猫(こわっぱ)、我輩の敵ではないわっ!!

 人間などに靡くその性根ごと、叩き直してくれる!



 フギャァーーーーーーーー!!



 ふ、ふん。

 わ、わがっ、我輩は温情で撫でさせてやろうと、しただけなのである。

 他意は、ないのである。


 も、もう興味は失せた。我輩は家に帰る。

 決して逃げるのではない。

 は、腹が……そう! 腹が空いたのである!



 やはり、我が家は落ち着く。

 む? 主人帰って来たか。

 我輩は腹が空いたのである。

 ほ、本当だ。偽りではない。ともかく、食事はまだか…………むむ?

 むむむ?


 

 クンクン。

 クンクンクン…………っ!?


 主人! 貴様!

 如何した事か!!

 他の同族の臭いがするではないか!!

 許せぬ。我輩を差し置いて、他の輩を抱いたというのか!?


 許せぬ。許せぬぞ………。

 これは我輩に対しての、裏切り行為である!

 許せぬ……許せぬ……。


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