第7話 再会と蒼い閃光
星々は巡り、多くの月日が流れた。
俺にとっての平和な日々は、唐突に終わりを迎えた。
俺の元に、一匹の傷ついた竜がやってきた。
体にはいくつもの傷があり、大量の槍が刺さっていた。
その槍には、見覚えのある文様が刻まれていた。
その竜は子供を連れていた。私と同じ、黄金色の瞳、深い蒼色のうろこ。
その母竜は私の目をじっと見つめた後、私に向かって優しく、火を吹きかけた。
いたずらに成功したような無邪気な表情で、私の妹は、静かに息を引き取った。
雨空を駆ける。翔ける。
この身を怒りが焼き尽くす。
その怒りは蒼炎となって、この身を包んだ。
前方に、城壁に囲まれた都市が見えた。
都市には、青を基調として、金色の文様が描かれた旗が棚引いている。
見つけたぞ、害虫どもの巣を。
俺から二度も大切なものを奪った、ゴミどもの掃きだめを。
蒼炎を纏った竜は、ついに都市の城壁の前に降り立った。
その竜は、大きな叫び声を上げると、その都市を睨めつけた。
城壁の上で兵士たちがあわただしく動き回り、バリスタのような兵器がゆっくりとこちらを向く。
そんなふざけたおもちゃで、この俺を、この怒りを止められるものか。
竜は大きく息を吸い込んだ。
ゴォォッと、周囲のすべてを吸い尽くすような呼吸の後。
青い、蒼い光が明滅した。
次の瞬間。
蒼い閃光が都市へ向けて放たれた。
どこまでも深く蒼いその光線は一瞬にして城壁を融解させ、都市を灰燼と帰し、それでも止まらずに、都市の背後にあった山を二つ消し飛ばした。
この日、一つの街が、地図から姿と名前を消した。
現在カクヨム様で新作長編を連載中です。
読んでいただけると嬉しいです。
ユニークスキルは【チクビーム】
https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614
↓作者X(Twitter)新作報告や最新話情報はこちら
@oidochahan
https://x.com/oidochahan




