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0.3わ
わたしの好きな小説家は言います。「世の中には綺麗事ばかり」と。誰にでも言えてしまうようなことをあなたが言うのかと正直なところ落胆はしましたが、あなたは一人の人間であり、それをわたしは否定することができません。それに小説家に勝手に理想抱いていたのはわたしなんですから」
青く点滅する棒線を見ながらふと私は何が書きたかったのかを考えてみた。手を顔に当てているのも束の間でチッチッと音を鳴らす時計に目は泳いでしまっていたが。・・・時計はとうに22時を過ぎていた。
「もうこんな時間」
パソコンを閉じ、あたりを見回す。いつも散らかっているのは私が面倒くさがりだから。
「コンビニ行くか」
一人暮らしにはいやに大きな声で言ってしまったものだから、誰に見られているわけでもないのに私は小さく頭を下げた。「すんません、、」と。今度は小さな声で、




