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《紅蓮の魔女と契約者》

最近、相手を殺めるの躊躇しない主人公多くないですか?


今回の話はそんな主人公ではないごく普通(?)の少年が初めて人を殺めてしまう場面でございます。

『撃て!!撃ち殺せ!!!』


『出て来てみろよ!!!?』

銃撃の雨が前から降ってくる。


弾丸補充リロードする、カバー頼んだ。』

『了解、交代スイッチ!』


俺たちは校舎からアリーナへの最短距離を進んでいた。

故に行く先々にはテロリストの兵士がいる。

これまでは一人二人だったが残念ながら今回は入口ということもあって人数が多い。



片付けるのは俺一人でもできるが出来るだけ早くメアリーと合流したい。


『ミリア、頼めるか?』


『...ダメだな、私の魔法は届かない。

それにアリーナ内で何が起こるかわからない、魔力オドは温存したい。』


確かに奴らとの距離まで500m位はある。



『ならルーク、ミリアはここで待機

ヤン、万が一しくじった時は2人を頼む。』


『ただ見ているだけなんてお断りだ、俺も行く。』


『わかった、俺が先に─』

廊下の陰から出ようとした所で楊が道を阻んだ。


『何だよ?』


『"やり方"は どうするつもりだ?』


真剣な表情をして聞いてきた。

何が?とは聞くまでもなく分かっている。


『時間も余裕も無い、これまでは運良く見つからずすり抜けられたし、見つかっても無力化出来たが今回はダメだ、手加減する余裕はないぞ』


『....わかってる』


俺が動き出した所で再び止められる。


『....ホントウに割り切れてるのか?初めてなんだろう?』


要は「人を殺める覚悟は出来たのか?」と聞いているのだろう。


『確かに、刃で人を傷つけたことは1度たりともない、恐怖も感じるよ。

でも後には引けない、俺もお前も』


死ぬ恐怖ではない。

今生きてる人の人生を奪う恐ろしさだ。


深呼吸をしても悪寒は消すことが出来ない。

それでも


『やるよ。』


『.....そうか、ならいい』

そういって楊は身をどけた。


『俺が先行する、混乱で弾幕が薄くなったり、射撃が止んだタイミングで援護を頼む。』

楊は頷いた。


様子見のためか射撃の音は止んでいる。


俺は一呼吸したあと、廊下に飛び出した。


『来たぞ!』

『撃て、撃ち殺せ!!』


奴等の照準が俺を捉えた。


撃たれた弾を避け、急所に放たれたものだけ反応し、刀に着弾した瞬間手首を捻り銃弾を逸らしていく。


『この化け物がッ、なんで死なないッ!!』


『グレネードッ!!』

やがて、奴らは遮蔽物に身を隠すと共に俺の足元に何かを投げた。


俺は魔力オドを右足に収束し、そいつを踏みつけた。


『恋!!!』

後方からルークの叫び声が聞こえる。


踏んだ足先にプロテクションの魔術を展開すると同時に手榴弾が爆発した。

その衝撃をさらに強化する。

『届けぇぇぇぇぇッ!!』



俺は向かって右側の積まれた土嚢に突進した。


『ちくしょう!何が──』


粉塵で辺りが見えなくなり奴らが混乱している際中に、俺は刀を振り翳し


(済まない....)



初めて人を斬った。


凄まじい嘔吐感と後悔に襲われる。

一つだけ安心したのは片手だけでも刃が肉を通った事だった。


『今の音はなんだ!』

動かなくなった体が倒れた音に不信を抱いた敵が銃を構えてやって来る。


ここで止まるわけには行かない、俺が死んだら後ろの3人との約束を破ることになる。


敵の位置を気配で察知し、銃撃と共にしゃがみ込み回避する。 敵の位置を気配で察知し、銃撃と共にしゃがみ込んで回避する。


『....そこを退いてくれぇぇぇッ!!!』


刀を下から振り上げた、

相手の両腕と銃が床に落ちる。


『え...?うわぁぁぁぁッッ!俺の腕があぁぁぁぁあっっ!』

激痛に悶える敵を他所に、他の兵士に斬り掛かる

今は何も考えるな、と脳がアドレナリンを分泌する。


立ち込めていた煙が薄まり、視界が開ける。


『テメェこの野郎────』

拳銃を構えた男に袈裟斬りを放った。

男は崩れ落ちて膝を着いた。


『撃て!!アイツを止めろ!!』

後退しつつ体制を立て直す敵に対して衝撃波の威力を最大にして刀を振るった。


陣を組んでいた前衛5人に直撃し血を吐いて床に倒れ伏した。


だが、悲鳴をあげたのは俺の心の方だった。

『なぁ!もう良いだろ!撤退がれよ!』


俺は刀を下げて叫んだ。


恐怖に屈した人間のやる事は1つ、考える事を止めることだ。


そして、それは彼らも同じだったのだろうか。

『あのガキを殺せ!!』


が、引き金を引く前に指揮官らしい人物の頭に槍が突き刺さった。


俺の横を楊が通り過ぎていく。


『ボケっとするな!!』


だから言ったんだ、とすれ違い様に聞こえたような気がした。


楊は体全身に炎を纏い、敵に突撃した。


それを見て、再度刀を握りしめ斬りかかる。


敵が全滅するまでそう時間はかからなかった。


更新未定

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