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夫婦

きだから結婚けっこんって安直あんちょくだなあ。おまえからて、二人ふたりはどうえる?」

「う~ん。なんか、まったくかたちがうのによく一緒いっしょにいられるなあって。」

 実際じっさい、アウトドア安蔵あんぞうとインドアははおもいたったらすぐ行動こうどうするちちと、こしおもはは。どうしてこの二人ふたりおな環境かんきょうらせるのか共通点きょうつうてんいだせない。

とうさんは、おなじにおもえるんだ。そうだな、ここからとうさんはひがし、おまえ西にしすすんだとしよう。そうしたらどうなるとおもう。」

 なんだ、今度こんど頓智とんちか?そんなことしたら、どんどんはなれていくだけだろう。

せまいなあ。地球ちきゅうまるいんだぞ。」

 そうか、ぐるっとまわって反対側はんたいがわ出会であうのか。

「そう、二人ふたりまった別々(べつべつ)のルートでも、最後さいごにはおなじところにきつくわけだ。たしかにとうさんとかあさんはまったちがかたをしてきただろう。けど、出会であったときにはおなじところにいて、おな景色けしきていたんだ。」

おな場所ばしょにいたってこと?」

「いや、おまえ赤信号あかしんごうてどうおもう。まれか、まったほうがいいか、まる必要ひつようはないとか。」

 突然とつぜんいに、あかまれだろうっとみたくなったが、本当ほんとうにそうおもっているだろうか?まれというのはおそわっただけで、実際じっさいにはどうだろう。

まったほうがいいぐらいかな。」

 安蔵あんぞうは、おおきくうなづいた。

たしかに、そうだろうな。でも、とうさんとかあさんはまれなんだ。」

 そういわれれば、二人ふたりとも意識的いしきてき信号無視しんごうむししたところをたことがない。見落みおとしはあるだろう。どんなに見通みとおしがくてくるまていないことがわかっていてもあおになるまでまっている。それで口論こうろんになったことはない。むしろ富羅ふらがしびれをらせて、

車来くるまきてないからもういこうよ。」

 と文句もんくをいっていた。

「それが、おな景色けしきってことさ。景色けしきってのはえているものじゃない。えているものからどう行動こうどうするかってことだ。価値観かちかんといっているひともいるがな。ただ、とうさんは法律ほうりつ自分じぶん都合つごう解釈かいしゃくすべきではないとおもっているし、かあさんはだれかがているかもしれないからという理由りゆうなんだけどな。」

「それなら、自分じぶんのコピーが一番いちばんってこと?」

「そんなのは、つまらん。コピーがるなららくだが安心あんしんにはならない。人間にんげんまえはよくえるが、うしろはえない。うしろをてくれる人間にんげんがいると安心あんしんだ。しかし、それはえているだけじゃなく、おな行動結果こうどうけっかになれば、より安心あんしんできる。とうさんは仕事しごとであまりいえにいない。そのかんかあさんがいえのことをていてくれる。自分じぶんのコピーだったらとうさんがいてもおなじミスをする。でも、反対はんたい経験けいけん行動こうどうするかあさんだから、とうさんのえない部分ぶぶんてくれる。簡単かんたんえば信頼しんらいかな。」

 夫婦ふうふって複雑ふくざつなんだなと富羅ふらおもった。

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