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シナプス

 シナプスの生活せいかつ動物どうぶつのそれとはまったちがっていた。葉緑体ようりょくたいかれらは、みずひかりがあればきていけた。にくわないかれらにとって放牧ほうぼく一見無意味いっけんむいみのようにおもえる。が、その理由りゆうかれらの出産しゅっさんにあった。


 植物由来しょくぶつゆらいかれらは大地だいちろし地下茎ちかけいいものようなたまつくる。これがいわば動物どうぶつ子宮しきゅうにあたる。そのたまなか子供こどもそだつ。たま成熟せいじゅくするころ親木おやぎれてしまう。たま成熟せいじゅくにはおや光合成こうごうせいだけでは栄養えいようりない。そこで大地だいちからの栄養えいよう吸収きゅうしゅうする。そのためには栄養豊えいようゆたかな腐葉土ふようど必要ひつようだった。

 現在げんざい農業のうぎょうでも栄養えいようのあるつちつくるために鶏糞けいふん牛糞ぎゅうふんなど動物どうぶつふん使つかうが、しまには特殊とくしゅ事情じじょうがあった。しま生息せいそくするウィンガロンは排泄はいせつうみうえ飛行中ひこうちゅうおこなう。そらぶにはなるべく身軽みがるなほうがいい。そこで、かれらはってすぐに糞交ふんまじりの尿にょう排泄はいせつしてしまうのである。結果けっかしまには必要ひつよう微生物びせいぶつやカビなどの粘菌類ねんきんるいすくなくなってしまった。


 シナプスは牧場ぼくじょうからとってきたにく地下ちか超高温多湿ちょうこうおんたしつ洞窟どうくつ腐敗ふはいさせることでおぎなっていた。ゆたかな大地だいち出産しゅっさんしたシナプスはれることはなくなった。シナプスの高齢化こうれいかによりさらに腐葉土ふようど必要ひつようになった。


 ぶことをおぼえた白亜はくあ翼竜よくりゅうパイソンは、ジャバヤととも牧場ぼくじょうへとかける。かれらはまだりはできない。牧場ぼくじょうへの往復おうふく練習れんしゅうとともに、おやたちのりの様子ようす学習がくしゅうする。当初とうしょからだおおきいパイソンをて、牧場ぼくじょうのティラノサウルスですら警戒けいかいしてちかづこうとしなかった。しかし、すぐにマイアサウラですらげなくなった。それはかれ手足てあしがまだ貧弱ひんじゃくだったことにいたのだ。

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