表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/65

沈黙

 恐怖きょうふ感情かんじょうゆうするものを、あやつこと簡単かんたんだった。恐怖きょうふ開放かいほう。このかえしにより、こころ開放かいほうあたえてくれるものを無条件むじょうけんれるようになる。どんなにあたま理解りかいしようと、感情かんじょうはあっさりとえてくる。その結果けっか、いかに非合理的ひごうりてき不条理ふじょうりであろうとわずかな整合性せいごうせいたよりに理論りろんてていく。もりず。まえ真理しんりだけが真実しんじつとなり、まわりはすべて幻想げんそうとなる。


 アルマがえて、ひとはかれのわりをさがした。しかし、闇雲やみくも南極なんきょくかえすこともできず、見果みはてぬゆめもとめることにもつかれた。

 やがて、人々(ひとびと)記憶きおくからアルマはえた。かれ存在そんざい真実しんじつだったのか、幻想げんそうだったのか。こともない新種しんしゅ生物せいぶつ都市伝説としでんせつとしてひっそりとうわさなかにその姿すがたをとどめるだけとなった。


 都会とかいでは満員電車まんいんでんしゃにゆられ、何時間なんじかんもかけて通勤つうきん通学つうがくをする。毎日同まいにちおな時刻同じこくおな場所ばしょかおわせているはずなのに記憶きおくい。そんなひとたちがこのくにつくっている。

 真夏まなつあつ。その東京とうきょうあさから30たびえていた。電車でんしゃ・バスはまど冷房れいぼうをかけていたが、それでもじわじわとあせ噴出ふきだした。こんなにどくガスがまかれてもだれがつかないかもしれない。

地獄じごくかまふたひらいたんじゃないか?」

 冗談じょうだん冗談じょうだんこえない状況じょうきょうつづいた。この状況じょうきょうよろこんでいるのは熱帯由来ねったいゆらい裸子植物らししょくぶつたちである。アルマがまれた1億年前おくねんまえ被子植物ひししょくぶつひろがりはじめ、かれらは衰退すいたい一途いっとをたどっていた。


 裸子植物らししょくぶつ被子植物ひししょくぶつ動物どうぶつ人間にんげん均衡きんこうくずよっともえたたかいがはじまろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ