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塩と砂糖

「で、どうだった?」

報告のために一時帰国後、早速王宮に出仕したポバティー伯爵に王は興味津々である。

「調査でわかったことは、敵国には砂糖と塩という弱点がありました」

「ほうほう」

「砂糖はほぼ輸入に頼り、塩は岩塩ですが採掘場所が限られております。砂糖と塩を買い占めることで、公国の人民の不満が溜まり厭戦空気が高まるのではないかと存じます」

「なるほどな」

よし!と国王は膝頭を叩いた。

「早速公国に舞い戻るのだ公爵。よきにはからえ。資金のことは心配するな」

「ははっ」

「とりあえず500,000ダカット渡しておこう」

と王家の太っ腹を見せた王に対し伯爵は腰を抜かした。何せ見たこともない大金である。


王宮を出て道すがらリューリクがたずねる。

「で、どう買い占めるんで?旦那?」

「サンバインに聞くしかあるまいよ」


サンバイン商会、王室の御用達商会の一つであり、サンバインが一代で身をなしたものである。主な取引品目は武器弾薬から日用品・食料、果ては経営コンサルティングにいたるまで幅広く商う総合商会であった。

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