村人さん?はいい人だった。
な・なんとか、書き終わった・・・
「これは・・・・・」
「おいおい、なんだこりゃ、どんな威力の魔法をぶっぱんしゃあこんなことになるんだよ。」
「これを一人でやったとは考えられませんが・・・魔力はひとつしか、感じられませんし・・・」
「まじかよ、唯一救いなのは敵は味方かはわからねえがこれだけの距離があるってことか。」
「そうですね、これだけ離れていればまず会うことはないでしょうね。」
「で、でももしかした「あの~すみません、お取り込み中悪いんだけどちょっといい?」」
「だれだ!」
混乱していたとはいえ声が聞こえる距離まできていたのにきずかなかった。
それだけでどれだけ話しかけてきた相手が強いかは分かる。
ましてはここは魔の森しかもその最奥に遠からずも近い場所自分たち以外にここにいる者となれば自然にそれは限られてくる、すなわちこの一本道を創った当人。
「おわっすまん、急に話しかけられてびっくりしたか?」
「「「はあ?」」」
思わず間抜けな声をあげたのは無理もないだろういったいどんな化け物がいるのかと身構えていたら自分たちよりもはるかに年下の少年がそこにいたのだから。
「ガキじゃねえかよ、おいこんなとこでなにしてやがる。」
「そうだよ、ここはあぶないんだよ。」
「そうだな、早くここから逃げるんだ。」
この三人が不幸だったのはあまりにも驚きが大きくここがどこだか一瞬でも忘れていたことだろう。
「いや、ここがどこか分かんねえからどっちにいけばいいのかなと思って話しかけたんだけど・・・」
「え?」
「もしかして迷子かい?」
「んー、まあそんなもんか。」
「そうか、それならあっちに行けば町にでるぜ。」
「まじで?ありがと、おっさん。」
「おう、気おつけろよ。」
「分かったよ。」
少年が去ってからきずいた、自分たちがいまどこにいるのかを、ついいつもの狩場同様に対応してしまったことに・・・しかしそれにきずいたときにはもう少年はいなかった。
「なあ、俺が案内した方向って・・・」
「ああ、魔族の国のほうだな。」
「・・・・・・・・」
「「「なんてこったー(とー)!!!」」」
***
「おかしいな?ぜんぜん町なんて見あてらないぞ?でもまあ、あの村人さんたちの言ったことだし・・・もう少し進んでみるか。」
『ん、んん・・おはようございます、マスター。』
「ああ、シエルおはよう。」
『どこですか?ここ?』
「ん?さっきあった村人さんたちに教えてもらって町にむかってるところ。」
『?こんなところに村人ですか?』
「そう、親切な人たちだたよ?」
『・・・そうですか、なんとなく分かりました。』
「なにが?」
『いや、なんでもありませんよ。』
「そう?」
『それよりここからは少し変装したほうがいいですよ。』
「なんで?」
『こっちに行くと魔族の町があるからです。』
「へ?人族と魔族って仲が悪いんじゃないの?」
『ええ、悪いですよ。』
「じゃあさっきの村人さんは魔族だったのかな?」
『・・・まあいいですから、そうですね・・とりあえずもう少しいってから変装するとしてもうちょっとだけ進んでおきましょう。』
「オッケー、どのくらい進むの?」
『そうですね、歩いて二日くらいでしょうか。』
「うへー遠いな・・・飛んでいくか。」
『へ?何をいってるんですか?』
「そのままの意味だよ?」
魔の森の魔族領、人族側の領と同じくAランクの魔物がうようよしている、さらにいうとSランク魔物、ドラゴンもすんでいるのだが。
「いやー空飛ぶのって楽しいなー」
『たしかに新鮮ではあるでしょうね。』
「おっなんか見えてきたぞ。」
『あれが魔族の国です、名前はたしか・・ディーテル。』
「へー、ディーテル・・・か。」
『それよりもマスター』
「ん?なんだ?」
『そろそろ念話で話しましょう、誰かいるときに一人で話してたら完全に変人ですよ。』
「そうだな。」
『あー、これでいいか?』
『はい完璧です、それはいいとしてマスター、そろそろ降りたほうがいいですよ?』
『えっなんで?』
『なんでって、ここから先は不法入国ですよ?』
『それはやく言おうよ!?』
ちなみにカズキは翼を出して飛んでいる、もちろんなくても飛べるのだが(長時間飛べるのはカズキくらい)魔族の変装の意味もこめての格好である。
「えーと、入国したいんですけど。」
「はいはい、じゃあ身分証だして。」
「えーと、身分証はなくしちゃったんですけど・・・」
もちろん嘘である、身分証がなくても入国できることはスキルで確認済みでここまでのくだりは入りやすくするための嘘なのだ。
「じゃ、無理だね。」
「・・・・・・・・え?」
『え?』
え?
「・・・ぷっ、うそうそ大丈夫だってほらっこれに名前とここに来た目的書いて。」
「このおっさんぶっ飛ばしてもいいか?」
『いいんじゃないでしょうか、私も不愉快です。』
やっちゃえ
「悪かったて、そんな睨まないでくれよ。」
「ちっ次やったら今度こどぶっ飛ばす。」
「いいじゃねえか、軽い冗談だよ、まっ楽しんでこいよここは一番でかい国だからな。」
「ここに来た目的見てなかったのか?俺は別に観光に来たえあけじゃねえぞ?」
「わあってるよ、でもずっと依頼受けてるわけじゃねえだろ?自慢だがここの設備は魔族領で一番だと思うぞ。」
「自慢なんだな・・・」
「ああ、ってことだ楽しめ?」
「分かったよ、考えとく、あっそれといい宿しらねえか?」
「宿か、それならギルドのまん前にある”夕月亭”なんんてどうだ?あそこは飯はうまいし部屋も広いそのくせ安いからないいと思うぞ?」
「ああ、ありがとなおっさん。」
『で、どうづるんだ?』
『とりあえずギルドにいって登録して依頼をうけましょう、なにせ私たちはお金を持ってませんから。』
『そうだな、でギルドの場所だが・・・』
『もう分かっているのでしょう?町に入ったときに。』
『まあな』
『それじゃあさっさといきましょう?』
『分かった分かった、それとお前はどうする?』
『どうする、というのは人化するかどうかということでしょうか?』
『ああそうだ』
『・・・できるのなら、マスターと一緒の歩きたいです。』
『そうか、じゃあそこらへんの路地裏で人化するか。』
『・・・・・ええ、そうですね。』
『なんか、怒ってない?』
『知りません!』
『ええ!なんで?』
次回はついにギルドに
さあ絡まれるんでしょうか(フラグたてといてやるぜ、いつものしかえしだー!)
「いいんですか?次回って言ってますけど。」
「・・・・・もう無視の方向で。」
「・・・はい、分かりました。」
読んでいただきありがとうございます。