観光と言う名のデート。
「マスターあれは何でしょうか?」
「ん? へー魔法道具の店か……入ってみるか?」
「はい、少し興味があります。」
「お前たちもいいか?」
「ご主人が行くならどこへでも。」
「ん、私も。」
「あ、あなた達、何でそんなにカズキにくっつくのよ!」
「? カズキのお嫁さんだから。」
「そ、そうだけど………じゃ、じゃあこうしましょう、一人ずつ行きたい所に行くまで腕を組みましょう。」
「いい案ですね。」
「ん、いい案、それなら納得。」
「俺の自由は?」
「ありません。」
「ないですよ。」
「ない。」
「……理不尽だー!」
「さ、最初は私ですよマスター。」
「あ、ああ。」
「それじゃ、行きましょう。」
シエルはそう言ってカズキの腕に抱きついた。
(やわらかい何かが当たってるんですけどー!)
「どうしました? 早く行きましょう。」
「お、おうそうだな。」
「私たちはどこに行きましょうか?」
「今のうちに決めておく。」
「そうですね。」
そんな感じで約一ヶ月を学園で過ごした。
ちなみにシエルは魔法道具の店でネックレスをカズキに買って貰い(本人はなんとなくだそう)キュレアはカフェでカズキと甘い時間を過ごし、リリカはぬいぐるみ屋さんでカズキにぬいぐるみを買って貰いなかなかに可愛い仕草をしたのが印象に残っている。
もちろん周囲は嫉妬と欲望の視線がすごかったがそれはカズキまったく気にせずイチャイチャしていた。
そんな平和きわまりない日々を過ごし(入学試験の特訓もした)ついに今日は学園への入学試験の日だ。
「みんな忘れ物はないか?」
「空間魔法でしまってるのに忘れるわけがない。」
「たしかにな、それじゃ行くか。」
「ええ、行きましょう。」
「楽しみですね試験、どんな内容なんでしょうか。」
「確かに楽しみだな、サラマンダーを授業で倒すくらいだもんな。」
「……まだ勘違いしてますよ? ほっておいていいんですか?」
「良いじゃないですか、そのほうが面白そうです。」
「ん、おもしろい。」
「ん? なんか言ったか?」
「い、いえなんでもありませんよ。」
「それより早く行きましょう、遅れてしまいますよ。」
「お、そうだな、少し急ぐか。」
「うわー人が多いですねー」
「三年間に一度だけだから、どうしても人が多くなる。」
「へー詳しいな。」
「お父さんが言ってた。」
「そうか。」
カズキはそっとリリカの頭をなでた。
「んん、何?」
「いや、なんでもない……入学して父さんを喜ばしてあげような。」
「ん、がんばる。」
四人は絶対に入学すると心に強く決心した。
しかしそれがあんな事態になるとは誰も想像できなかったであろう………
「はーい、試験を受けに来たみんなー学園のアイドル、ランダース=フランケットだよー楽しんでるかーい。」
「「「「「「………………」」」」」」
(なんか無駄にテンション高いお姉さんが出てきたー!)
「もうーみんなだんまりは、い・け・な・い「だまらっしゃい!」ぶはっ」
(きれいにすっ飛んでったー!)
ほかの人も同じ思いなのか全員が口をあけて固まっていた。
「えーこれから試験の内容を説明します。」
(なかったことにしたー!)
カズキたち受験生はおそらく朝起きてから三度目であろう驚きに言葉をなくしていた。
「静かですね、受験生として相応しい態度ですね、よろしいです。」
半分あんたのせいだけどなとつっこみそうになったがぎりぎりのところで我慢した。
「試験の内容は簡単です、まずは筆記テストこれは魔法に関しての問題を中心にしています、ちなみにこれに合格すればどなたでも学園に入れます、次に魔力測定これによってクラスが決まりますこれは筆記テストに合格した者たちだけが受けられます、最後に実力試験これはその名のとうり試験管と戦ってもらいその実力を測ります以上が試験内容です、皆さんがんばってください。」
「ではまず第一試験をおこないますので受験生はこちらに集合してください。」
「よし、それじゃがんばりますか。」
「ええ、がんばりましょう。」
「私もがんばります。」
「ん、がんばる。」




