学園? いいえ学園都市です。
受験勉強が、つらい………
―――チュン、チュン
「…これが朝チュンというやつか……ほれ、皆起きろよ。」
「…ん、ん~。」
「おひゃようごじゃいましゅ、ましゅたー……」
「グハッ……毎度ながら、破壊力抜群だな。」
朝からお持ち帰りしたい気分を抑えながら他も起こしていく。
「キュレアー起きろー、朝だぞー」
「ご…主人……ふぁぁ、おはようございます。」
「リリカも起きろー」
「カズキ……チューして…」
「ぬわーーー!」
その後もお持ち帰りしたい衝動と激しい戦いをし………負けました。
「マスター、たてませんー」
「ご主人は加減を知りません…」
「カズキ、もっと」
おいしくいただきました。
「悪い、激しくし過ぎたな……一名を除いて。」
「もう少し休ませてください。」
「わ、私も」
「私は、もっと…」
「俺がもたないから! それよりもうすぐで学園に着くから!」
「もう着くんですか? 早いですね。」
「してる間ずっと飛ばしてたからな。」
「……そうですか。」
「それよりシャワー浴びようぜ、ほら匂いとかさ。」
「そうですね、少しベタベタもしますし。」
「なら入ろっか。」
「はい。」
「はふ~、気持ちいいです~。」
「たしかに気持ちいいですね、今日は何処の温泉なんですか?」
「んーたしか箱根温泉だったけな。」
「どこか分からないけど、気持ちい。」
「そうですね、そう言えばマスター最近ステータス見ましたか?」
「ん? いや、見てないけど……」
「そうですか、ならいいです。」
「?」(見たほうが良いのかな? というか気になる…ステータス)
ステータス
名前 カズキ
種族 人族(神族)
称号 巻き込まれた者、可能性を秘めし者、異世界人、限界を越えし者、最強の賢者、最強の剣士、常識破り、神の天敵、成り上がりし者、シエル愛、キュレア愛、リリカ愛
「…………」
「どうしたんですか?急に黙って。」
「い、いや何でもない、それより学園近くまで着いたみたいだ、早く行こう。」
「…はあ、分かりました。」
「みんなも早く出ろよー」
「「はーい」」
「うへー大きいですね。」
「そうだな、ありゃ学園って言うよりも学園都市だな。」
「私は、知ってた。」
「へえ、リリカはなんで知ってたんだ?」
「父さんと来たことがある。」
「父さんか……ん? それは大丈夫なのか? 心配とかしてるんじゃないのか、急にいなくなって…」
「大丈夫、もう父さんはいない。」
「あ、なんか悪かったな……」
「いい、そのおかげでカズキにも会えた、きっと父さんも喜んでる。」
「……そっか、リリカの父さんに認められるような男にならなきゃな。」
「もう十分いい男。」
「そう言ってくれるとうれしいな……じゃ、学園に行きます「ぐっへっへっへっへ、お前ら荷物を置いてきなあと、そこの三人の女もぶへらっ」
「俺の言葉をさえぎるんじゃねえ!」
(((かわいそうに………)))
学園に入る前になぜか心が一つになった三人であった。
「……なあ、これが学園か?」
「ええ、そうだと思いますけど……すいません、自信がなくなってきました。」
「ですよね、さすがに大きすぎます。」
「懐かしい。」
「…あってるはあってるみたいだし……とりあえず中に入ろうぜ。」
「そうですね、朝ごはんもまだ食べてませんし。」
「おなか、すいた。」
「じゃあ、ご飯食べてから適当に観光でもするか?」
「そうしましょう。」
「賛成です。」
「私も賛成、だけど宿は早めにとっておいたほうがいい入学試験がもうすぐだから人が多い。」
「確かに人が多いなまるで渋谷だな。」
「なんですか? そのしぶやって。」
「いや、なんでもないさ、それよりご飯はどうする? 店に入るか屋台で食うか。」
「屋台で食べましょう、お店は人が多そうですし…」
「そだな、そうするか。」
「なら、お勧めの場所がある。」
「お、それはうれしいな、案内してくれるか?」
「分かった。」
そういってリリカは歩き出す。
それにカズキたちもつづく、ただでさえ人が多いのでアヒルの列みたいになるが……まあそこはご愛嬌だ。
「ここ。」
「……焼き鳥だ!」
「やき…なんだって? 兄ちゃん、これはサラマンダーの肉だよ。」
「サラマンダー? うまいのか?」
「兄ちゃんたち学園にははじめてか?」
「ん? ああ、さっき着いたところだ。」
「それじゃあ知らないか、サラマンダーってのこの学園の裏にある火山にいるBランクの魔物さ、魔物は基本的に強いやつほどうまいからな、これは学園の生徒たちが授業の一環として狩ってきたものだ。」
「授業でBの魔物を倒すのか……なかなか楽しめそうだなここは。」
カズキは勘違いしているがBランクを生徒で倒すのは異例であり、たまたま弱っているサラマンダーを発見した生徒がたまたま攻撃したところにクリティカルしただけだ。
「よし、じゃあそれ全部くれ。」
「はあ!? 全部? 兄ちゃん金は大丈夫か? 言っとくが高いぞ?」
「問題ない、いくらだ?」
「……金貨四枚だ。」
「ほい、これでいいな?」
「………兄ちゃんたち何者だよ。」
屋台のおっちゃんは目を丸くしてカズキに聞いた。
「ただの冒険者だよ。」
「よっぽど高ランクな冒険者なんだな、こんなに簡単に金貨出すんだから……」
「え? あ、そうだな。」
「とりあえずほらよサラマンダーの肉全部だ。」
「おう、ありがとなおっちゃん。」
「ありがとうございました。」
「いやいや、こっちこそまさか全部売れるとは思ってなかったしな。」
「それじゃ、これ食べて観光でもしますか。」
「ええ、そうですね。」
「楽しみですね、ご主人。」
「ん、楽しみ。」
「そうだな。」




