日々なる階段
「有効無効」
大塩でカメラ片手に正直に無邪気に。
池内陽子の悶々を聴きながら海をデッサンしてる僕。
無効されてる有効な日々は過ぎ去り我を言う。
そんなこんなでこんばんは。
62円のコーヒーをスーパーで買うのだが。
以下同文。
は。
許されない。
真美と素直に砂時計。
有理と時々女体マンダラ。
無効にされた正直さ。
どうあがいても同じことを何度も何度も繰り返す。
元町を歩いているとお相撲さんがお買い物。
サムライ。
サムライ。
この国の。
以下同文。
は。
許されない。
有効になるもの一つ、
黒い礼服、
僕も買う。
カラスを見たら喜べた。
こんな至福は今日もあり。
なろう。
なろうという僕は有効無効と言いながら、
この角、
曲がり、
右へ出る。
「y」
湖山池で優美子は、
寂しげにしゃがみ、
哀しい背中を見せていた。
優美子はこの世の女神たる美しい人。
この世の果ての真ん中で優美子は僕を抱きしめた。
もう、帰れないんだ。
あの日々へは二度と。
帰れない。
誰よりも愛した唯一の女神へ。
「頓服」
情熱家には今すぐに頓服を。
副作用などじきに消える頓服を。
宅配便が、
三つ、四つ転がるキッチン。
僕はバスタブで絵を描き続ける。
薬局前のコンビニで煙草を買った。
家島のきれいな香り。
宇宙はとっても面白かろう。
電柱には予言者が登りこちらを見て笑う。
僕はプリンと化して髪を切った。
活字。
作詞。
問題。
聖なる頓服を飲んでる僕。
情熱とか繊細とか。
少年はシャワーを浴びる度に強くなる。
東へ向かう電車。
楽し気な愛すべき頓服とこの人生の三十八年と。
明日、掃除機かけようか。
すぐ折れるペンは捨てたんだ。
情熱家には常に頓服が毎日、必要だという結果。
死に場所を探す魚のように世の中はぐるぐる回る。
「日々なる階段」
血はちょうちょう。
水はじゃあじゃあ。
雷に撃たれて死んだ物語りの主人公。
階段に五円玉。
寂しく意味ありげに笑う日々なる階段。
ぐっすりと眠ればオチルことのない椅子取りゲーム。
この街路樹の木の下で、
自決を愛するイニシャル達。
日々なる階段には、
トテツモナクきっちり浮かぶ言葉あり。
逗子駅で言葉屋やって、
オチナイ階段上り下り。
適当適度にシャッタースピードを合わせる女。
倉敷駅で言葉屋やって、
オチナイ階段選択中。
適当適度に自決をしたいと女は言葉を選びに選ぶ。
日々なる階段。
結局、
結論、
誠に正しき階段で。
言葉屋やって、
シャツを着る。
「極限」
いつまでも甘えているつもりなのか。
お前は極限も知らずに笑い全てを人のせいにする。
説教するつもりなどこれっぽっちも僕にはないがお前の顔は可哀想。
4ボールを常に選び、
生きるお前は極限知らず。
僕は如何にも僕である。
死んでも僕は僕である。
僕は亜希子の膝の上。
毎朝、毎朝、
壁が呼ぶ。
お前は生きろ。
極限を知りお前は生きろ。
「燃えあがる日常」
燃えあがる日常。
中央分離帯事故現場にてガムを噛む。
別所インターへ入ったところどころ。
受付嬢は楽しい笑顔。
初めから人は自由なのである。
たつのでレンタルサイクルにまたがり道なき道を行く。
コンビニで道を訊きコーラを飲み干す夏休み。
そうだろう。
初めから人は自由に生きている。
きっと、
そうだろう。
「続ける意味続ける意志」
好かれる。
その分、
嫌われる。
宝殿にて刑事の結婚式が欲を言う。
カップラーメンは朝から何も食べてない今日の僕には宝物。
真夏の家島天神祭。
おみこしを眺めていたら写真館の先生がカメラを構えて、
お茶でも飲むかと緑茶をくれた。
先生はいつでも遊びに来てよとニコリと笑い、
住所をメモ書きしてくれた。
半年経って、
先生の急死を知った。
本来ならば。
遺影の先生は腕組みをして冷静な表情だった。
また、
いつか。
どこかで。
「ノミクダス」
現在をノミクダス。
複雑に真剣に喜んで。
その場しのぎの13時。
臨時に出来る。
常時に出来る。
羅列の中のノミクダス。
信じられない嬉しいことが起こる今日。
ノミクダス。
ノミクダス。
僕は特別な今日この一日をほんの少しだけれど、
楽しく厄介にわがままにノミクダス。
「理香のこと」
一目で惚れた理想的な生き方をする理香のこと。
長い髪。
年上。
誰もがきれいな人だと理香を言う。
思わず理香と笑い話。
正直者で、
きゃしゃな瞳の主。
ぼちぼち歩いている僕だけど、
たくましき友が飲めない日本酒を飲めと言う。
理香のこと。
今でも時々、
理香のこと。
十年前と変わらずに僕はやっぱり独身男。
僕はチューハイいただいて、
友と楽しく酒を飲む。
やっぱりな。
モテる女は理香タイプ。
今頃、
きっと事務のお仕事、
やってる頃だ。
理香のこと。
時折、
今でも理香のこと。
コインランドリーで愉快に服がぐるぐると回っている。
さて、
今日も存在する世界の意味を探しに行きますか。
「京口駅の夜」
西ノ宮でわけ分からずにはしゃいだ夜の帰り道。
京口駅のベンチに座り、
作詞ノートに殴り書き。
もう十年ひと昔のことになる。
心が通じた夜の中、
手にしたものとなくしたものと。
嘘も何もない。
この世の運命を定めた日。
僕は一つずつ坂道を歩むと決めた。
変に変化する、
この地球の聖と俗。
激しい時が訪れた。
それは産まれるということ。
今の僕なら受け入れられる。
空で呼吸する全ての者へ。
幾千もの素晴らしき形は少しずつ出来上がる。
嘘も何もない夜空に僕は黒い服を着て、
息をしながら存在する。
京口駅の夜が涼しく僕の頬を撫でたんだ。
「小梅」
頭の良い猫。
仏間でばあちゃんにお菓子をもらい、
ぱくぱく食べる。
小梅は初代の我が家の猫。
毎日、毎日、
ねずみをとって我が道を行く頼もしき猫。
唯一無二で可愛い奴。
僕の部屋に座り毛づくろいを済ますと必ず僕のそばに来る。
僕が画用紙に思う存分に絵を描くと、
欠伸をしては僕を見る。
豪快にミルクを飲み干し、
みんなから愛される。
小梅にひっかかれた鼻の傷。
今になるとやっぱり唯一無二の初代猫。
小梅は唯一無二の初代猫。
僕を優しくしてくれた。
「憧れと尊敬のグラフ」
憧れた日々日常。
冷蔵庫には予定表を貼っていた。
自転車がパンク。
台風は過ぎ去った。
髭をそらなくては。
新幹線の中でおしくらまんじゅう。
尊敬する生き方。
特別な存在。
あほでいたい。
あほで素直で純粋でいたいんだ。
だから僕は心を刻む。
ピアノを弾いていた二井先生はとてもきれいな生き方をしていた。
だから僕は心を刻む。
憧れと尊敬のグラフ。
卒業式でほほ笑んでピアノを刻んだ二井先生を僕は一生、
忘れない。
憧れと尊敬のグラフは二井先生に捧げたい。
この世の中の誰よりも。
「ooo」
カーナンバー27。
涙を流す美しき神の子。
僕は神の子を見た。
屋上に座り、
神の子は、
ほほ笑んだ。
僕は、
僕は。
神の子は産声をあげ、
聖なるクルマの中で、
神の子は、
座り、
走りだす。
PPから見えた景色を僕に聞かせてよ。
ファイナルラップの気高き想いを僕に教えてよ。
1991。
1990。
1988。
僕は、
今も変わらないよ。
カーナンバー27。
美しき神の子へ。